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ここに幸あり |
2006年 フランス・イタリア・ロシア コメディー
<監督>オタール・イオセリアーニ
<キャスト>セヴラン・ブランシェ , オタール・イオセリアーニ
<ストーリー>
ある日、大臣の職を追われたヴァンサン(セヴラン・ブランシェ)は、金もなく、元々住んでいたアパートは、移民たちに不法占拠されていた。しかし、昔の知人達と再会して、酒を飲み交わし、旧交を温めると、それはそれなりに楽しい毎日が過ぎてゆくのだった・・・。
<感想>
なんの説明もなく、唐突に、棺桶屋さんで、自分の好きな棺桶を選ぶシーンから始まります。
あちらの人たちは、自分で、自分用の棺桶を、あんな風に選んで買ってゆくんだなぁと、思いつつ見ていると、店の主人が、何気なく、来店者の体格をメジャーで測っているのが、そこはかとなく、面白く感じられます。
この冒頭のシーンのように、映画は、淡々と、説明もなく、そして、セリフも最小限だけで進んでゆきます。
なんだか分からず、頭の中に?マークが点滅しますが、じっと見ていると、あぁ、この人は、大臣で、何かの事情で、職を追われたんだなとか、あの女性は、ヴァンサンの妻ではなくて、浪費家の愛人だったんだなとか、後で、徐々に分かってくるのです。
まあ、すごい映画でございましたねぇ(^^)。
見ながら、前に、こんな感じの映画を見たなと思っていたら、「月曜日に乾杯!」や「素敵な歌と舟はゆく」のオタール・イオセリアーニ監督作品でした。
それらの映画を見たときも、映画鑑賞には、苦労?!したのですが、見た後、それなりに、好印象でした。でも、今回は、あまりにも、いろいろなことが意味不明で、私には、無理でしたねぇ(^^;。いろんな引き出しを開けたけれど、それが、そのまんまにされてしまった気がします。それぞれを深く考えず、そのまんま”日常”として流してしまえばいいのかもしれませんが・・・。
面白いのは、「素敵な歌〜」の時、コウノトリがペットとして出てきて、驚いたのですが、今回は、ヒョウ?がペットでした。美しいけれど、やっぱり普通じゃないですよね〜〜(^^)。こんなふうに、観客の度肝を抜くことが好きな監督なのかしら〜〜??(^^)。
というわけで、こんなタイプの映画が好きな方は、これぞ映画!といわれるかもしれませんが、普通の方や、映画初心者の方には、お奨めしにくい映画です。(2009,07,03)
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