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北国の帝王 |
1973年 アメリカ (EMPEROR OF THE NORTH)
アクション・アドベンチャー・コメディー
<監督>ロバート・アルドリッチ
<キャスト>
リー・マーヴィン, アーネスト・ボーグナイン, キース・キャラダイン
<ストーリー>
アメリカ大不況の最中(さなか)の1933年。列車にタダ乗りして、各地を転々とする失業者たち(ホーボー)に、”帝王”と呼ばれる一人の男(リー・マーヴィン)がいた。しかし、彼の前に、無賃乗車を決して許さない車掌ジャック(アーネスト・ボーグナイン)が、立ちはだかる・・・。
<感想>
古い映画だし、この題名!?だし、見るの止めようかーーーと、思ったのですが、評価が高いので、見てみました。
アメリカ大不況の頃の話です。
大量の失業者が、仕事を求めて、各地を転々としていた時代。
そんな彼らにとって、とても便利な存在が、一度乗ってしまえば、寝ていても、どこへなりと連れて行ってくれる列車=蒸気機関車だったのです。
そんなわけで、あの手この手で、無賃乗車に励む彼らホーボーたち。
でも、そこに現れたのは、使命感に燃える鬼車掌ジャック。
彼は、決して無賃乗車を許さず、ホーボーを見つけると、直ちにシャベルで殴り落としたり、チェーンを使って、振り落としたり・・・。
もう本当に、容赦なし。
相手が、死のうが、大怪我しようが、お構いなしなのだから、驚きました(^^;。
そういう時代だったんでしょうかねぇ。
人間の価値・・・値段が、まだまだ安かったということなのでしょうか。
もちろんホーボーの方も命がけなのだから、ジャックにしても、真剣勝負。
そこまでの使命感って、すごいな〜と思います。
この当時は、鉄道を死守することが、一番の”正義”だったのでしょうか。
そんな、時代的なギャップを感じながら、見続けていると、
彼らの生きてゆくための知恵とか、人間模様、そして、アクションも、相当面白く感じられてきました。
まるで、迫力満点のアクション大作映画を見ているような、そんな気さえしてきます。
でも、考えてみると、ただの無賃乗車の取り締まりの話なんですけどね(^^)。
キャストの濃さも、いいんです。
鬼車掌ジャックを演じたアーネスト・ボーグナインの怖いこと!
普通にしてても、怖いのに、彼が、まさに鬼のような形相で迫ってくるんだから、普通の人間なら、尻をからげて?逃げ出すところです。
監督は、「何がジェーンに起こったか?」のロバート・アルドリッチ。
多才な監督さんです。
たまにはこんな映画もいかがですか?機会があったら、どうぞ(^^)。(2011,12,25)
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