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婚約者の友人 |
2016年 フランス・ドイツ (FRANTZ)
歴史・ロマンス
<監督>フランソワ・オゾン
<キャスト>
ピエール・ニネ , パウラ・ベーア
<ストーリー>
第1次世界大戦後のドイツ。戦争で婚約者を亡くしたアンナ(パウラ・ベーア)は、いつも通りに婚約者の墓に花を手向けに行くと、見知らぬフランス人青年(ピエール・ニネ)が、墓の前で涙を流していた・・・。
<感想>
第1次世界大戦後のドイツが舞台です。
未だ戦争の傷跡が人々の心に深く根ざしていたある日、
婚約者が戦死したアンナの前に現れた一人のフランス人青年がいた。
彼の正体はいったい?
戦争は、たくさんの人を失わせ、多くの悲しみを生み出します。
愛国心から息子たちを戦争に送り出した老親たちの後悔は、いかばかりでしょうか。
彼らの心の軌跡を丁寧に描き出していて、一つ一つのシーンがすとんと心にしみてゆきました。
ほぼ全編モノクロで、重苦しさを感じる映画ですが、時々カラー映像になり、そのとたんに、ふわっと気持ちが軽くなりました。
そして、意外な展開を見せた後半・・・。
彼女の行動力と、思慮深さ、そして、言わなくてもいいことを言わず、言うべきことをきちんと言う勇気が、彼女の未来を開いてゆくことを確信できました。(2019,08,04)
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