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ジャーヘッド      


2005年 アメリカ 自伝・戦争   

<監督>サム・メンデス
<キャスト>ジェイク・ギレンホール , ピーター・サースガード , クリス・クーパー , ジェイミー・フォックス , ジョン・クラシンスキー , ルーカス・ブラック

<ストーリー>
海兵隊に入隊したアンソニー・スオフォード(ジェイク・ギレンホール)は、1989年、カリフォルニアのペンドルトン基地に配属され、斥候狙撃隊に選ばれる。厳しい訓練の続く中、ある日、とうとう、サウジアラビアへ派遣されることになるのだが・・・。

<感想>
1990年の湾岸戦争に、海兵隊員として実際に出兵したアンソニー・スオフォードの自伝が原作です。
いったい湾岸戦争とは何だったのかを、一兵士の目を通して描かれています。

訓練、訓練の毎日。そして、長期間、砂漠にただいることだけを強いられる兵士たち。
そんな中でも彼らは、いろいろなことを娯楽にして、その場に居続けます。
ある時は、映画「地獄の黙示録」を見て大騒ぎ。あのナパール弾で、焼き尽くすシーンは、私は戦慄したのですが、彼らは、大盛り上がりです。まあ、ここで盛り下がっていたら、兵士は勤まらないでしょうけれど・・・(^^;。
ある時は、失態をして、汚物処理係に。これは辛そうでしたが、絶対必要な作業なんですよね、普段は、どうしていたんでしょうか??

そんな彼らの湾岸戦争を少々コミカルに描いています。
戦争映画といっても、戦闘シーンは、ほんの少し。狙撃隊に抜擢されたアンソニーも、実は、敵に向かって銃を1発も撃たなかったわけです。今までの自分たちは、いったい何だったんだ!と、相棒のトロイが暴れるのも、分かるような気もしました。でも、実際に撃ってしまったら、それはそれで、葛藤が残ったのかもしれませんが・・・。

戦地にいながら、目にするのは、自分たちと接触のないままに、丸焼けになった死体だけ。これはいったいどういうことなんだと思ってしまうでしょうねぇ。そして、気がつくと、戦争は終わっていたのです。

ジェイク・ギレンホールが、そんな状況に置かれた主人公を、ちょっと醒めたような目で演じています。
彼にとって、これが湾岸戦争であり、これが青春だったのですね。(2007,10,26)



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