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戦慄の絆      


1988年 カナダ (DEAD RINGERS)
ホラー・スリラー   

<監督>デヴィッド・クローネンバーグ
<キャスト>ジェレミー・アイアンズ, ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド, スティーヴン・ラック

<ストーリー>
一卵性双生児の婦人科医、エリオットとビヴァリー(ジェレミー・アイアンズの二役)。二人は、身も心も、一心同体で、全てを共有していた。そんな時、患者の女優(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)に出会ったことから、二人の関係が危うくなってゆく・・・。

<感想>
最近、クローネンバーグ監督は、バイオレンス映画のイメージが強いですが、そうそう、一昔前までは、こんな感じの、ホラー・スリラーの作品が多かったんですよね。

題名を見ると、どんな怖い映画なんだろう?!と、それこそ、戦慄しながら見始めたのですが、
タイトルと共に流れてくる音楽は、とても落ち着いた優しい感じで、タイトルイメージとは、全く違いました。
ただ、タイトルバックは、真っ赤な背景に、おどろおどろしい手術道具・・・拷問道具にも見える物が、次々と現れてきます。
これを見たときは、一瞬、見るのを止めようか?!と、思うほどのインパクトでした。

主役は、一卵性双生児の医師兄弟。
二人は、研究も、病院経営も、そして、付き合う女性までも共有しているという、気持ちの悪さ(^^;。
でも、ひとりの女性を愛することによって、ふたりの間に、微妙なズレが起き始め・・・という話で、
中盤から、徐々に、不気味で悲惨なことになってゆきます。
特に、ふたりの職業が、婦人科医なので、女性にとっては、より一層怖ろしさがつのります。
男性には、どうなのでしょう。未知の領域なだけに、女性以上に、恐怖心が煽られるかも???

兄弟医師を演じるのは、ジェレミー・アイアンズ。
一人二役の渾身の演技で、すばらしいです。
最初の頃は、どっちがどっちか、迷ってしまうこともありましたが、
どんどんその違いが鮮明になってきて、後半は、すごいことに・・・!(^^;。
なんと、怖ろしいーーー(^^;。
美しくも、悲しい、狂った世界を見てみたい方は是非!(2012,06,05)



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