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ザリガニの鳴くところ      


2022年 アメリカ (WHERE THE CRAWDADS SING)
ミステリー・文芸   

<監督>オリヴィア・ニューマン
<キャスト> デイジー・エドガー=ジョーンズ, テイラー・ジョン・スミス, デヴィッド・ストラザーン

<ストーリー>
1969年。アメリカ、ノースカロライナ州の湿地帯で、6歳の頃から、たった一人で生きるカイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)に、殺人の容疑が浮上した・・・。

<感想>
このミステリアスな題名に惹かれて、見たいと思っていた作品です。やっと見ることが出来ました。

アメリカ南東部の湿地帯が舞台となっています。
湿地帯というと、ジメジメと暗い感じがして、あまりいい印象がなかったのですが、この映画では、その湿地がとても明るく美しく描かれています。
そして、その迷路のような湿地をボートを器用に操りながら生活するヒロイン、カイアの超然とした自然児っぷりがとても素敵でした。

家族に見捨てられ、その痛みとともに生きる純朴な少女が、素直でたくましい女性へと成長していきます。
誰からも何も教えられることのなかった彼女ですが、しっかりした意思を持ち、ちゃんとした常識を備えていました。
そんな彼女が、テイラーとの出会いによって知的な広がりがを見せるところが、まるで奇蹟のようでした。

その彼女が容疑者として巻き込まれた殺人事件。
その顛末は、果たして??
最後まで目が離せませんでした。

主演のデイジー・エドガー=ジョーンズが、自然体でとてもよかったです。

狭い日本では、ちょっと考えられないような広大な湿地帯での物語ですが、広いアメリカでは、こんな所がまだまだあるのですね。
美しい湿地帯ですが、彼女の愛する鳥や虫たち、もしかするとワニもいるかも??とおもうと、素敵だけれど、私には、絶対住めそうにないし、行くのも無理そうなので、こうして映像で見るだけで十分満足しました。(2024,06,11)






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