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サン・ジャックへの道 |
2005年 フランス コメディー
<監督>コリーヌ・セロー
<キャスト>ミュリエル・ロバン , アルチュス・ドゥ・パンゲルン , ジャン=ピエール・ダルッサン
<ストーリー>
亡くなった母親の遺産を相続するための条件は、聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで、姉弟3人(ミュリエル・ロバン、 アルチュス・ドゥ・パンゲルン、 ジャン=ピエール・ダルッサン)で、一緒に歩くことだった。ところが、この3姉弟は、仲が悪く、顔を合わすといつもケンカばかり。しかし、それぞれの事情から、遺産相続は必要不可欠なのだった。しかたなく3人は、巡礼ツアーに参加することにする・・・。
<感想>
仲の悪い3姉弟が、イヤイヤながら、聖地巡礼ツアーに参加するロードムービーです。
この3人、宗教心がない上に、自分のことしか考えない人たち。でも、遺産相続のために、仕方なく、巡礼の旅に出るのです。
この旅、ツアーと言っても、日本の観光バスツアーとは、訳が違います。1500kmもの巡礼路を2ヵ月かけてひたすら歩くという、過酷なもの。これって、宗教心がない人には、とっても辛そう!!!
彼ら3人の他に、訳ありな人たちと、ツアーガイドが加わって、総勢9人の旅が始まりますが、最初から、すぐに、波乱が起きてしまい・・・。
巡礼の話だと聞いていたので、あまり見る気がしなかったのですが、見てみると、それはそれは、すばらしい映画でした。
ツアーに参加した人たちの強烈な個性が炸裂します!(^^)。
こんな人たち、巡礼の旅なんて、1日も保ちそうにないなと思いつつ見ていると、遺産相続という、おいしいエサに釣られて、必死で、歩きます。このあたりの姿は、壮絶すぎて笑ってしまいました(^^)。
そんな彼らも、徐々に歩くことに慣れ、いらない物をそぎ落とし、そして、喜びを感じ始め、それぞれ、大切なものを得てゆくのです。
映画が進むにつれて、自分までこのツアーに参加しているような気がしてきて、この9人とは、苦楽を共にした仲間のような気持になりました。だから、ラストの海辺のシーンでは、思わず涙が・・・。
監督は、「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー。キャストは、馴染みの少ない人ばかりでしたが、個性的で、とても良かったです。
(2008,04,25)
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