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サムライ |
1967年 フランス スリラー・犯罪
<監督>ジャン=ピエール・メルヴィル
<キャスト>アラン・ドロン , ナタリー・ドロン
<ストーリー>
仕事を依頼された殺し屋ジェフ(アラン・ドロン)は、アリバイも用意して、用意周到の上、仕事を決行した。しかし、殺人現場から離れるときに、偶然通りかかったピアノ弾きの女性バレリー(カティ・ロジェ)に目撃されてしまう。その後、警察に連行されて、取り調べを受けるのだが・・・。
<感想>
トレンチコートに帽子をかぶったアラン・ドロンがクールに殺し屋を演じます。
ほとんどセリフがなく、ただ淡々と、アラン・ドロンを追うカメラ。
なんて素敵なんでしょう〜〜〜!と、この映画が公開された当時の人は、思ったのかもしれませんねぇ。
しかも、題名は、「サムライ」(原題も「LE SAMOURAI」)ですよ。侍の静かで、孤独で端然とした佇まいが、西欧では、神秘的で、かっこいいものと、とらえられたのでしょうね〜。
確かに、このアラン・ドロンは素敵です。トレンチの襟を立て、帽子を目深にかぶった彼は、見ていて、見飽きるということがありません。
ただ、40年ほど経った今見ると、ちょっと笑ってしまうところもあるんですよねーーー。
まずは、あの鍵束です。ドロンが、颯爽と、車を盗むシーンなのに、鍵束を取り出して、ひとつひとつ合わせているところは、ちょっと情けないです(^^;。当時の泥棒さんは、ああやっていたんですかねぇ(^^;。刑事が、隠しマイクをつけるところでも、同じような手間暇を掛けていましたし・・・(^^;。
それに、用意周到にアリバイを確保したのに、あっけなく、警察の包囲網に引っかかって、取り調べを受けて、最重要容疑者になってしまうのも、なんだかなぁでした。
その上、”仕事”の直後に、目撃者と遭遇しているんですから、そのままならば、捕まらない方がおかしいです。
他にも、今見ると、変なところがあるのですが、これも、時代の違いだから、上げ連ねても、しょうがないですね。
逆に、この時代の捜査方法ーー特に、何でもいいからそこら辺の人をみんな連れてきてしまうという荒っぽい取り調べ法ーーや、地下鉄での尾行の仕方や、追っ手のまき方など、興味を持って見ることも出来て、面白かったです。
ジェフが、アリバイを頼む謎の女性ジャーヌ役を、当時奥さんだった、ナタリー・ドロンが演じています。当時は、夫婦共演ということも、話題を呼んだでことしょう。(2006,07,01)
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