死刑台のエレベーター |
1957年 フランス 犯罪・スリラー
<監督>ルイ・マル
<キャスト>モーリス・ロネ , ジャンヌ・モロー , リノ・ヴァンチュラ , ジャン=クロード・ブリアリ
<ストーリー>
技師ジュリアン(モーリス・ロネ)は社長夫人であるフロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫中で、邪魔な社長を亡き者にする計画を立て、実行に移す。全てがうまくいったかに見えたその計画だったが、あるひとつのミスに気がついたジュリアンが、現場に戻った時、会社のエレベーター内に閉じこめられてしまう・・・。
<感想>
50年以上前の映画で、モノクロですが、なかなか面白かったです。
なんとこの作品は、監督のルイ・マルが、25歳の時に作り上げた映画だそうです。
映画の冒頭は、美しいフロランスが愛人のジュリアンと電話で話すシーンからはじまります。
なんと甘く切なく、そして緊迫感溢れるシーンなのでしょう〜〜(^^)。
そして、意を決して、ジュリアンが、ある計画を実行に移します。
準備万端、なんの障害もなく、計画は進行するのですが・・・。
ひとつのミスから始まって、悪い方向へとひたすら流れてしまうところは、ハラハラしました。
ジュリアンは、ひたすらエレベーターに閉じこめられ、フロランスはジュリアンを捜し回り、そして、ジュリアンになりすました若者は、ひたすらむちゃくちゃしまくる(^^;。
三者三様の一晩の出来事が、ひとつに収束して、いったいどういう結末を迎えるのか・・・。
裏切られたかも知れないフロランスがジュリアンのために、走り回って、彼を助けようとする姿は、健気(けなげ)でした。
でも、実は彼らは、夫を殺して、幸せをつかもうとするような男女なんですよね。それなのに、彼らに味方して、彼らと共にハラハラしてしまう映画でもありました。
昔の映画なので、今見ると、いろいろなつっこみ所もありました。
あらら、そんな、通りに面した壁を明るいうちに、よじ登ったら、目だつでしょうに・・・(^^;。とか、人の車をそんなに簡単に乗り逃げするか??とか、そんなにジュリアンのことを聞き回ったら、二人の関係をみんなに触れ回ってるようなものよ。とか。いろいろその都度思ったりしましたが、そんなこと、野暮ですよね〜〜(^^)。
ラストも、おぉ、そう来ましたか!という感じで、なかなか良かったですし、美しいジャンヌ・モローを見れたこともうれしかったです。(2008,09,11)
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