縞模様のパジャマの少年 |
2008年 イギリス・アメリカ(THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS)
戦争
<監督>マーク・ハーマン
<キャスト>エイサ・バターフィールド , ジャック・スキャンロン , デヴィッド・シューリス , ヴェラ・ファーミガ , ルパート・フレンド
<ストーリー>
第二次大戦下のドイツ。8歳の少年ブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、ベルリンから、田舎町に引っ越してきた。友達も学校もない環境で、退屈していた彼は、ある日、近づいてはいけないと言われていた”農場”の近くで、同じ年頃の少年(ジャック・スキャンロン)と友だちになるが・・・。
<感想>
戦時中のドイツが描かれていますが、戦争のシーンは、全くありません。
それどころが、その時代に、裕福な家で、のびのびと育った少年の物語です。
ベルリンの街のシーンでは、ユダヤ人たちが迫害されたり、追い立てられたりするシーンもあるのですが、
映画の主人公、ブルーノ少年には、全く関係のない話。
彼の目下の関心は、住み慣れたベルリンを離れて、田舎に引っ越さなければならないと言うことだけ。
戦時中でありながら、周囲の人たちの愛情に、包まれて、何も知らないで育ったブルーノです。
それは、親、特に、母親の愛情のたまものだったのでしょう。
でも、そのことが、逆に悲劇につながるとは・・・。
ヒトラーに忠誠を誓う父親。
疑問を感じながらも、夫に従うしかない母親。
軍国少女へと洗脳される姉。
子どもに対して、自分のしていることを堂々と言えない大人たち。
この映画は、そんな彼ら、そして、いつまでたっても醜い争いを止めない、すべての大人たちへの天罰なのかもしれません。(2010,11,09)
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