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シリアスマン      


2009年 アメリカ (A SERIOUS MAN)
コメディー   

<監督>ジョエル・コーエン, イーサン・コーエン
<キャスト>マイケル・スタールバーグ, リチャード・カインド

<ストーリー>
郊外の住宅地に住むユダヤ人で、物理学教授のラリー(マイケル・スタールバーグ)は、妻(ジュディス・ゴプニック)と、二人の子ども、そして、実の兄(リチャード・カインド)と共に、平凡な暮らしをしていた。しかし、実は、彼のまわりには、問題が山積(さんせき)し始めていた・・・。

<感想>
舞台となっているのは、アメリカ中西部の、ユダヤ人コミュニティなのですが、監督のコーエン兄弟も、同じような環境で育ったらしいので、その頃の生活をヒントにして描かれているようです。

ユダヤ人の風習など、全く知らない私は、ついていけるのかなと、思いつつ見ましたが、面白く見ることができました。

ある平凡で、まじめな男が陥る、人生の危機。

なんの落ち度もない彼なのに、次から次に災難が降りかかる様子は、悲惨さを通り越して、滑稽でさえありました。
人の不幸って、他人から見ると、結構面白かったりするのよね。
あらら、また彼に、こんな不幸が!?・・・みたいな(^^)。

特に、宗教が絡んでくると、その宗教の不合理な部分が強調されて描かれたりするので、さらに、おかしな事に・・・。

それにしても、大小取りそろえての不幸の連鎖。
そのうちの一つや二つ、経験ある人は多いでしょうが、それが、こんなにまとまってくるとは、本当に、おかわいそう。
その上、こんな時、頼りになるべきラビたちも、全く救いになってない・・・(^^;。

いかにもコーエン色の強い作品で、キャストもまた見事に地味なので、コーエン兄弟作品が好きな方にだけお薦め。
ちなみに、私は、案外楽しめました(^^)。

ところで、この作品、DVD化されてないのでしょうか??
あまりにもユダヤ色が強すぎて、日本では、受けないと思われたのかな。(2012,09,15)



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