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その男、凶暴につき |
1989年 日本 サスペンス
<監督>北野武
<キャスト>ビートたけし , 岸部一徳
<ストーリー>
暴力的な刑事、我妻(ビートたけし)は、署内でも、その荒っぽさで、要注意人物だった。ある日、麻薬の売人、柄本(遠藤憲一)が殺され、その事件を追っているうちに、実業家、仁藤(岸部一徳)と、殺し屋、清弘(白竜)の線が浮かんできたが、彼らに麻薬の横流しをしていたのが、我妻と親しい刑事、岩城(平泉成)だった・・・。
<感想>
元々、深作欽二が監督するはずが、都合が合わず、主演のビートたけしが監督を兼任することになったそうです。しかも、これが、監督・北野武としての監督デビュー作。ここから、”世界の北野”が、始まったわけです。
映画は、暴力刑事が主役なので、すごく暴力的でした(^^;。こういうのは、やっぱり苦手ですが、頑張って見ました。
あれだけ暴力的な刑事が、早く免職にならなかったのが、不思議なぐらい、暴力が溢れています。
今なら、最初のシーンだけでも、大問題でしょう、きっと。
まあ、そんなこと言っていたら、この手の映画は、成り立たないのですが、この手の映画をあまり見たことがないので、驚きました。
刑事物のTVだったりしたら、同僚が、大けがしたら、それだけで、大騒ぎだし、犯人宅に踏み込んだにもかかわらず、延々と、逃げられてしまうとか、ちょっと考えられませんよねーー。しかも、2回も轢いちゃうし(^^;。
しかし、こういう役は、ビートたけしに合っているようです。情け容赦なく、頬を張ったり、殴ったり、蹴飛ばしたり・・・、しかも、無表情ですから。
今でこそ、こういう役を演じる彼を見慣れた感がありますが、この映画公開当初は、相当、衝撃的だったのでは、ないでしょうか。
初監督としては、無難かな〜。ヴァイオレンスシーンに力が入ったせいか、ストーリー的には、インパクトがありませんでした。ラストも、無理矢理という感じ。でも、先輩がああなら、こうなるかもなぁ。(2006,08,24)
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