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ソウル・キッチン      


2009年 ドイツ・フランス・イタリア (SOUL KITCHEN)
コメディー   

<監督>ファティ・アキン
<キャスト>アダム・ボウスドウコス , モーリッツ・ブライブトロイ , モニカ・ブライブトロイ

<ストーリー>
ドイツ・ハンブルグで、大衆食堂「ソウル・キッチン」を開いているジノス(アダム・ボウスドウコス)だが、恋人(フェリーネ・ロッガン)は、仕事のために、彼を置いて中国に行ってしまい、税務署からは、滞納分の督促をされ、服役していた兄(モーリッツ・ブライブトロイ)は、仮出所し、おまけに、突然、ぎっくり腰になってしまう・・。

<感想>
題名から、韓国の映画?と、誰でもが思ってしまいそうですが、韓国とは全く関係ない映画でした。

ビールと、カツさえあればいいという客相手の食堂「ソウル・キッチン」を切り盛りする、ギリシャ系移民ジノスの、奮闘物語です。

彼自身も、相当いい加減だけど、まわりは、もっといい加減な人たちばかり。
でも、ジノスは、何事にも、全力投球、もう、がむしゃらに一生懸命なのです。

彼の身辺は、恋人やら、税務署やら、衛生局やら、不良の兄やら、もう、問題山積!
その上、ぎっくり腰になって、もう、どうにもこうにも、にっちもさっちもいかない状況。

でも、彼は、決して諦めず、弱音も吐かずに頑張るのです。

そんな彼のまわりには、やっぱりいい加減な人が集まってきますが、彼らもまた、みんないい奴ばかりで、なんの力にもなりそうもない彼らが、結局は、彼を助けるような状況になったりするのです。

あるときは、どん底に落ち、ある時は、ウハウハモードになりと、なかなか忙しいジノスですが、映画を見ながら、ついつい応援したくなってしまう、そんな愛嬌が彼には、ありました。
ユーモラスなシーンも、そこかしこに散らばっていて、ドイツの大衆食堂という、馴染みの薄い世界だけど、見ているうちに、どんどんはまってしまいました。

主演のアダム・ボウスドウコスは、俳優業の傍ら、同じようなレストランを開いていて、そこに、幼なじみのファティ・アキン監督が通い詰め、映画化の話になっていったそうです。
アダムは、監督とともに脚本を書いていて、映画への思い入れも、当然強いようです。
そりゃそうですよね、まるで自分の分身のような映画なんですから。

そんな彼の熱意と、パワーが、この映画には、あふれていて、とっても楽しい!!
ドイツでも、大ヒットしたそうです。
お薦めです!!(2014,04)



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