スポットライト 世紀のスクープ           |  
  
2015年 アメリカ (SPOTLIGHT) 
    
  
<監督>トム・マッカーシー 
<キャスト>マーク・ラファロ	,  マイケル・キートン	,  レイチェル・マクアダムス	,  リーヴ・シュレイバー	,  ビリー・クラダップ	,  スタンリー・トゥッチ	,  リチャード・ジェンキンス	(声の出演)
  
<ストーリー> 
2001年。ボストン・グローブ新聞社の編集局長にマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が就任した。彼は、神父の子供への性的虐待事件に目をとめて、これを記事にするようにと、ウォルター(マイケル・キートン)らに調査をはじめさせるが・・・。
  
<感想> 
第88回アカデミー賞で、作品賞と脚本賞を獲得した作品で、カトリック教会の児童虐待を暴き、記事にした新聞社“ボストン・グローブ”を描いた実録サスペンスです。
  
50%以上がカトリック信者という地域で、神父の児童への性的虐待というショッキングな事件を扱うことのリスクは計り知れず、きちんとした取材と結論がなければ、記事に出来ない案件です。 
でも、だからこそ、記者は燃え、膨大で地道な労力もいとわず、真実の探求へと突き進むのでしょう。
  
映画は、テンポよく進み、神父の性的虐待という衝撃的な内容で、しかも実話と言うことで、見応え十分でした。 
警察でも目をつむっていたような、隠蔽された事件を、このように明らかにすることは、記者の醍醐味でしょう。 
それに伴う取材と資料の収集力とともに、彼らの正義感がまぶしく、被害者にとっても救いとなったことだろうと思いました。
  
内容も、すんなりスクープを取ってよかったという単純なものではなく、順調だった取材が、大きな事件のために中断せざるを得なかったり、過去の自分の失敗を知ったりと、実話ならではの出来事も描かれていて、記者の仕事のリアルを感じました。 
記者たちの、被害者への的確な聞き取りと、彼らに寄り添う姿勢も印象的でした。
(2016,11,07)
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