スクラップ・ヘブン          |  
  
2005年 日本 青春
  
<監督>李相日  
<キャスト>加瀬亮  ,   オダギリジョー  ,   栗山千明  ,   柄本明  ,  光石研 
  
<ストーリー> 
警察官のシンゴ(加瀬亮)は、たまたま乗っていたバスでバスジャックに遭遇するが、何も出来ずに、けが人を出してしまう。3ヶ月後、シンゴは、その時に乗り合わせたテツ(オダギリジョー)と、再会し、意気投合する。そして、二人は、復讐ゲームにのめり込んでゆくのだが・・・。
  
<感想> 
普通の感覚で悩み多いシンゴ。そのシンゴが、テツに出会った。テツは、ちょっと普通ではない。自分の感情をとてもストレートに表現できる、少々エキセントリックな青年。 
悩みを抱えたシンゴは、テツのその潔い行動に酔いしれる。そして、共に行動して、憂さを晴らすが、それがどんどんエスカレートしてしまう・・・。一方、義眼のサキは、自分の置かれた状況が鬱陶しくてしょうがない。そんな3人が再会した・・・。という感じでしょうか。
  
主演の3人が、適役で、なかなかいいです。特に、オダギリジョーは、水を得た魚のように、スクリーンの中で生き生きと暴れています。 
加瀬亮も、普通っぽい外見が生きていて、更にあと一歩を踏み出せない、青年の心がよく分かるような気がしました。 
栗山千明のサキは、どうしてそこまで鬱屈してしまったのか、どうして、ただひとつの欠損のために、心まで欠けてしまったのかが、少々謎でしたが・・・。 
でも、この三人の存在感、雰囲気が良かった映画です。 
そして、柄本明。彼が登場することによって、現実感のあるストーリーに収まった様な気がします。
  
この映画で、オダギリジョーは、二つの主演男優賞を獲りました。加瀬亮が主演じゃなかったのかーーー(^^;。(2006,12,04)
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