スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと |
2004年 アメリカ コメディー・ロマンス
<監督>ジェームズ・L・ブルックス
<キャスト>アダム・サンドラー , パス・ベガ , ティア・レオーニ , トーマス・ヘイデン・チャーチ
<ストーリー>
娘クリスティーナ(シェルビー・ブルース)のために故郷のメキシコを離れ、ロサンジェルスにやってきたシングルマザーのフロール(パス・ベガ)。娘が大きくなったのを機に、裕福な白人の家、クラスキー家でハウスキーパーとして働くことにするが・・・。
<感想>
子供の将来を考えて、メキシコからアメリカへ子供を連れて不法入国したシングルマザー、フロール。彼女の確固たる子育てに、学ぶべき事が多かったです。
他人の干渉に、そこまでこだわるのかと、私など思ってしまうのですが、ただの近所づきあいというレベルではなく、フロールのメキシコ人としてのアイデンティティの確立としてのこだわりなのでしょうねぇ。そんな母親の態度が、今度は、子供自身のアイデンティティとして、彼女の将来に大きく影響するのかもしれません。
そういう意味で、とても、見応えのある映画でした。
でも、見ている最中も、見終わってからも何となく、モヤモヤ感が残ってしまいました。
それは、映画としての統一性というか、焦点が、ぼやけてしまっていたからかもしれません。
邦題と、クリスティーナの論文で始まる映画の出だしとから、フロールの話だと思って見ていると、クラスキー家の話も大きく関わってきて、終いには、ロマンスにまで発展。
何処に焦点を当てて見ればいいのか、大いに戸惑ってしまいました。
メキシコと、アメリカの家庭を、それぞれ比較して描いているにしては、アメリカ側に偏っているようにも見えます。
クレジットも、パス・ベガではなく、アダム・サンドラーが、最初なんですよねーー。これって、アダムの映画だったの?!
ティア・レオーニは、好きな女優さんで、今回も力演しているとは思うのですが、なんか、ちぐはぐに感じてしまいました。(2007,04,22)
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