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サスペクト・ゼロ      


2004年 アメリカ スリラー・犯罪・ホラー   

<監督>E・エリアス・マーヒッジ
<キャスト>アーロン・エッカート , ベン・キングズレー , キャリー=アン・モス

<ストーリー>
連続殺人事件の捜査ミスで、地方に飛ばされたトム・マッケルウェイ(アーロン・エッカート)は、着任早々、殺人事件現場にかり出される。被害者は、まぶたを切り取られた上、Фマークが残されていた。その後2件の殺人も続き、犯人は、トムに、挑戦を挑んでいるかのようだった・・・。

<感想>
なかなか複雑な映画で、多数の連続殺人事件が絡み合い、誰が、いったいどのような意図で、また、事件同士の関係はあるのかないのかが、この映画の謎を解く鍵になっています。

見つからない失踪者、普通の人の顔をした殺人鬼、誰にも知られていない事件など、この社会には、どれほどたくさんあることでしょう。このような、見えない真実を暴くには、人間の力では限界があり、もしあるとするならば、こんな時、超能力ほど力を発揮するものは、ないのかもしれません。

主演は、アーロン・エッカート。彼の顔をまじまじと見ましたが、見れば見るほどすごい顔ですね〜(^^)。顔の長い人は、ちょっと苦手なのですが、彼のことは、憎からず思っています。でも、彼の場合は、あの真一文字の口がすごい!猿ぐつわをされても、顔が変わらないのよーーー(^^)。と、変なところで、感心してしまいました。
彼の元彼女らしいFBI捜査官を演じるのは、キャリー=アン・モス。彼女は、こういう、役を演じると、すごくかっこいいのですが、今回は、残念ながら、彼女に関するストーリーの掘り下げがあまりないので、存在感は薄かったです。
この映画で一番インパクトを持っていたのは、ベン・キングスレーでした。前半の彼の怖ろしさと言ったらすごいです。いったい何者なのか、ひょっとして異常者か、もしかすると悪魔かも・・・。

最初は、何がなにやら分からなかった殺人事件が、色々な事実の積み重ねによって、明らかになってゆくのが面白かったです。そして、ラストにかけての、悲しみ、苦しみもよく分かりました。でも、他にも、解決方法はあっただろうにという思いもありました。

話の繋ぎが悪く、トムの過去に関しても、出し惜しみが過ぎるように思いましたが、それなりに面白かったです。(2006,07,31)



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