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幸福のスイッチ |
2006年 日本
<監督>安田真奈
<キャスト>上野樹里 , 沢田研二
<ストーリー>
東京でイラストレーターとして働く稲田怜(上野樹里)は、自分の思い描いていた仕事が出来ずに、会社を辞めてしまう。そんな時、実家の妹(中村静香)から、姉(本上まなみ)が入院したとの連絡があり、慌てて田舎に帰るのだが、実は、入院したのは、父親(沢田研)だった。伶の実家は、小さな電気屋で、頑固な父親を敬遠して、伶は、東京へ出て行ったのだった。しかし、怪我をした父をほっておくわけにもいかず、伶は、電気店を手伝うことにする・・・。
<感想>
町の小さな電気屋が舞台の映画です。
小さな電気屋さんって、見かけなくなりましたね〜〜。電気屋さんというと、ナショナルでしたが、ナショナルっていう名称もなくなってしまいましたし・・・。便利だけれど、ドライで人情のない時代になってきました。
この映画は、主人公伶の成長物語でありながら、小さな電気屋さんの良さも十分に感じることが出来る映画です。そして、よし!頑張ろう!!と元気の出る映画でもありました(^^)。
家族よりも客のことしか考えない父親に反発して、田舎を飛び出した伶。でも都会でも自分の思うようなことは出来ずに、不満タラタラ。父親の怪我のために、無理矢理実家の電気店の仕事をするために呼び戻された彼女は、最初こそ、反発するが、だんだん、父親の仕事ぶりを見直すようになる・・・。
父親の仕事のことは、大人になってからでないと分からないことが多いですね。
父の仕事を間近で見ていたのに、家族が犠牲になっていることしか感じられなかった伶。同じ環境にいながらも、姉は長女としての責任感から、そして妹は、現代っ子らしくちゃっかりしつつも、それをしっかりと受け止めていた。この3姉妹の性格の違いが、はっきりと描かれていて、面白かったです。
そういえば、うちに来ていた電気屋さんも、「あの部屋のエアコンの調子が悪い・・・」と言っただけで、すぐにどのメーカーの何年ものだと分かるスーパー電気屋さんでしたっけ。今は、ビックカメラで買うようになってしまったけれど・・・。電気屋さん、ごめんなさい(^^;。
主演の上野樹里がなかなか良かったです。うまいですね、彼女。
沢田研二も、いかにも電気屋のオヤジって感じでいいのですが、なんだかそれが一本調子だったのが気にかかりました。(2008,09,29)
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