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 侍タイムスリッパー            |  
  
2023年 日本 
コメディー・SF・時代劇      
  
<監督>安田淳一  
<キャスト>
山口馬木也,  冨家ノリマサ
  
<ストーリー> 
幕末、長州藩士と斬り合いになった会津藩士の香坂新左衛門(山口馬木也)は、突然の落雷で気を失い、気がつくと、現代の時代劇撮影所だった・・・。
  
<感想> 
第2の「カメラを止めるな!」と話題になっている本作を、さっそく見てきました。
  
今はもうほとんど目にしなくなったTV時代劇ドラマ。 
昔は、週に何回か時代劇ドラマがあったのに、今は本当に絶滅状態。 
そんな今の時代に、本物の武士がタイムスリップしてきて、時代劇を盛り上げるというお話でした。
  
時代を超えてタイムトラベルをした直後、主人公が様々なギャップに途方に暮れるのは、お約束。 
それが今回は、武士が、時代劇ドラマのセットにたどり着いたというユニークさで笑いを誘われました。 
ただ、そのドタバタな面白さを、後半、どう展開していくかが映画の出来の要(かなめ)です。 
その難しい後半を、この作品は、絶滅しかけている時代劇を中心として、時代劇を愛する人々が再び盛り上げいこうと奮起するところを健気(けなげ)に描いていて面白く、パワーが落ちずに最後まで面白く見ることが出来ました。
  
時代劇ドラマの製作現場なので、町並みや衣装、鬘(かつら)と色々なファクターがそれぞれ大変なのでしょうが、中でも重要なのが殺陣(たて)。 
しかし、それを(劇中では)本物の武士が演じるのですから、それまでの物とは迫力が違います。 
実際に映画を見ていても、溜息が出るような殺陣の素晴らしさ。 
特に終盤のクライマックスのシーンは、息をするのが難しいほどの緊張感。 
実際、酸欠で死ぬかと思いました(^▽^)。
  
主演は、長編映画で初主演となる山口馬木也。演技も殺陣も素晴らしかったです。
  
映画が終わってエンドロールを見ていると、監督の安田淳一さんが様々な役割を担っているのが分かり、さすが自主製作映画だ!とニヤニヤしてしまいました。 
監督、本当にお疲れ様でした。そして、とっても面白かったです\(^o^)/。
  
奇しくもアメリカのTVドラマで、エミー賞を数多く獲得した真田広之の「将軍」も、話題沸騰中で、再び時代劇ブームが、日本だけでなく、世界で広がりを見せるかもしれませんね。(2024,09,27)
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