東南角部屋二階の女          |  
  
2008年 日本 
  
<監督>池田千尋 
<キャスト>
西島秀俊,  加瀬亮,  塩見三省,  香川京子,  赤堀雅秋
  
<ストーリー> 
父親の残した借金返済のために、祖父が所有している土地を売ろうと考えている野上孝(西島秀俊)。しかし、その土地の上には、アパートが建っていて、孝は、アパートを管理している藤子(香川京子)の元に相談に行くが、成り行きで、自分の知り合いをアパートに入居させることになってしまう・・・。
  
<感想> 
題名から、ひょっとしたらホラー??と、少し期待しつつ見始めました。 
でも、もちろん違います(^^)。
  
確かに、東南角部屋二階の部屋は、開かずの間なのですが、 
その部屋から白い顔が、にゅっと出てくることはないです・・・(^^)。 
でも、そんな事が起こってもおかしくないような、ちょっと古めかしく、懐かしいような映像でした。
  
意外と、話は、淡々と進みます。
  
土地を売って借金返済の足しにしたい孝なのに、何故か知り合いを入居させてしまう、意味不明なふがいなさに、ちょっと苛つきつつも、 
徐々に、それが彼の優しさであり、押しの弱さであり、長所でもあり、短所でもあるのだなぁと、感じられるようになってきます。
  
そして、開かずの間には、それなりの理由があって、 
ラストは、なかなかいい話になっていました。
  
人生の重みとか、切なさとか、美しさを感じる映画でした。(2011,04,30)
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