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天才作家の妻 40年目の真実      


2017年 スウェーデン・アメリカ・イギリス (THE WIFE)
    

<監督>ビョルン・ルンゲ
<キャスト>グレン・クローズ, ジョナサン・プライス , クリスチャン・スレイター, エリザベス・マクガヴァン, ユーハン・ヴィーデルベリ

<ストーリー>
高名な作家ジョセフ(ジョナサン・プライス)に、ノーベル文学賞受賞が決定した。喜びに浸る夫婦だったが、彼らの前にジョセフの伝記本の執筆をしたいという記者ナサニエル(クリスチャン・スレイター)が現れ、ある疑惑をぶつけるのだった・・・。

<感想>
作品の紹介を読んでいたので、映画を見る前からおおよその内容が分かってしまい、ちょっと残念、
この作品は、なんの予備知識も持たずに見た方が、ずっと面白いのではと思います。

ということでここからはネタバレ込みの感想ですので、お気を付けください。

妻ジョーンの気持ちの変化が唐突で、ちょっと理解出来ないところがありました。
作品を心血注いで書いたのは彼女なのに、その栄誉を受けるのはいつも彼だけで、しかもその彼は浮気性で、彼女を何回も裏切っている。
彼女は、内助の功という立場を、よくここまで甘んじて受けていたなと、それだけでも驚きでしたが、
ノーベル賞という、最高の舞台で、二人の今までの絆があっさりと崩れてしまったのも、これまた意外でした。
今まであえて彼のゴーストライターという地位で満足もしくは、耐えてきたのならば、それは、墓場の中まで持って行くのかと思ったのですが、人間の心理とは、やはり、そんなに単純ではないのでしょう。
夫は、妻や世間への罪悪感によって、心を病み?浮気を繰り返すし、妻は、夫の感謝の言葉を受け入れるのを拒否。
こんな複雑な関係の二人でも、やはり愛情で繋がっていたように見えました。
だから、ラストに彼があんなことになったことに、彼女は、もっと自分を責めて後悔するのではと思うのですが。

グレン・クローズは、この演技で、アカデミー主演女優賞のノミネートされましたが、残念ながら受賞ならず。 この年受賞したのは、「女王陛下のお気に入り」のオリヴィア・コールマンでした。
なお、グレン・クローズの若い頃を演じたアニー・スターク。グレンによく似ているなと思っていたら、実の娘さんだそうです。納得!(^_^)。(2020,03,08)



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