大停電の夜に |
2005年 日本 ロマンス
<監督>源孝志
<キャスト>豊川悦司 , 原田知世 , 寺島しのぶ , 宇津井健 , 井川遥 , 香椎由宇 , 田口トモロヲ
<ストーリー>
クリスマス・イブの夜、東京が大停電に見舞われた。かつての恋人を待つバーのマスター(豊川悦司)。マスターに淡い恋心を抱くキャンドルショップの店主(田畑智子)。ホテルのエレベーターに閉じこめられた女性客(井川遥)とベルボーイ(阿部力)。その女性客の不倫の相手のサラリーマン(田口トモロヲ)。結婚に満たされないサラリーマンの妻(原田知世)・・・。それぞれの思いが、停電と共に熟成されて、そして動き出す・・・。
<感想>
風邪でしんどかったので、軽い邦画でも、と思って見ました。でも、意外と良かったです。クリスマスシーズンには、もってこいの映画かもしれません。
様々な人のクリスマス・イブが描かれている群像劇です。
どんな人でも、その人にとっては、自分自身がその人生の主役。色々なことがあったり、なかったり、でも、クリスマス・イブには、何かが起こっても、不思議じゃないですよね。しかも、折しも東京は大停電。これは、神様のちょっとしたプレゼントだったのかもしれません。イブの夜ぐらい、電気のない、神秘的な世界を体験してもいいですよね。そこから何か、始まるかもしれないし・・・(^^)。な〜んて、思わずロマンティックになっちゃいました。
熱があったので、この、ほわわわ〜〜んという、時間の流れが心地よく、ウトウトしたり、ほのぼのしたり、ドキドキしたりと、まったりした時間を過ごしました。
よかったのは、冬空を望遠鏡で覗いているシーン。老夫婦が熱燗を飲んでいるシーン。エレベーターのシーンかな。でも、やっぱり一番よかったのは、キャンドルの明かりです。綺麗ですね〜。あれだけのキャンドルに火をともすのは、大変だろうなぁと、現実的なことを考えつつ、うっとりしました。
キャストが比較的地味だったのも、良かったかも。(2006,12,03)
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