ディッキー・ロバーツ　俺は元子役スター：シネマチェック：

ディッキー・ロバーツ　俺は元子役スター　　　

２００３年　アメリカ　コメディー

＜監督＞サム・ワイズマン
＜キャスト＞デヴィッド・スペード , コリー・フェルドマン , コリー・ハイム

＜ストーリー＞
ディッキー・ロバーツ（デヴィッド・スペード）は、元子役スター。しかし、彼の出演する人気TV番組が終了すると、人気は、急降下。母親からも見捨てられて、今やお情けでレストランの駐車場係として働いている。映画の主役で、ハリウッドに返り咲こうと、有名監督に会いに行くが、普通の子供時代を過ごしていないので、演技が出来てないと言われてしまう・・・。

＜感想＞
人気子役スターの末路は？？という感じの映画でした。確かに、思い当たるかつての人気子役スターの顔が何人か頭に浮かびます。それでも、映画や、ドラマには子役は不可欠なので、毎年、何人もの子役スターが現れては、そして消えてゆくのですねーーー。

映画が始まったときは、本当に、ディッキー・ロバーツという子役がいたのかと、勘違いしてました。と言うか、見終わって、映画のことを調べるまで、そう思ってました・・・(^^;。そう思ってしまうほど、子役の末路が、悲惨だと言うことが広く知れ渡っているということでしょうねぇ・・・。

幼い頃から大人に周りを囲まれて、下にも置かぬほどの世話を焼かれていれば、確かに、普通の子供時代を過ごしていないわけで、そういう人が、普通の大人になれるわけもなく、また、俳優として、普通に子供時代を過ごした普通の大人の役を演じられるわけがありません。
と言うわけで、彼は、映画の主役を射止めるために、普通の家庭で、子供時代をやり直すというお話です。
とは言っても、大の大人が乳母車に乗らなくてもいいとは思うのですが・・・(^^;。
仮の家族となった家の子供たちと、子供っぽい遊びをしたり、その家の魅力あるお母さんに甘えてみたりと、好き勝ってし放題。でも、まあ、面白かったです。
こういうコメディーは、日本では、まずウケないので、日本未公開作品でしたが・・・(^^;。

ラストは、元子役スターだったらしい面々が、切々と、歌を歌い上げます。むこうのTVドラマを見ていたら、きっと懐かしい人もたくさんいたのではないかしら。ちょっと自虐風でしたが、それが真実でもあるのだとも思いました。(2006,07,27)