毒親　ドクチン　　　　　　 ２０２２年　韓国　（TOXIC PARENTS） サスペンス・ミステリー　　　　 ＜監督＞キム・スイン ＜キャスト＞ チャン・ソヒ, カン・アンナ ＜ストーリー＞ 自殺した娘（カン・アンナ）の真の姿が母親（チャン・ソヒ）、親友、担任教師、直前まで一緒にいた男性らの証言で、徐々に明らかになる・・・。 ＜感想＞ 愛することの難しさが描かれている作品でした。 題名から、見るのがちょっとしんどいかなと思いつつ見ました。 冒頭から、衝撃的です。 そして、彼女の死の理由を探ってゆく社会派ミステリーとなってゆきます。 母親の愛情は、盲目的になりがち。 そして、韓国のような、学歴格差社会においては、誤った愛情が増幅されやすいのかもしれません。 母親のことを愛して、かつ理解していた彼女がとったあの行動は、彼女のとれる唯一の方法だったのかもしれませんが、最悪の選択でした。 母親よりも、大人であり、また、自分の置かれた立場を俯瞰してみることが出来た彼女。 優等生だったからこその悲しい選択という気がします。 母親がそのことに気がつき、彼女の弟に対する態度を変えてくれることが、唯一の希望です・・・。 見た後、どよーんと気持ちが重くなってしまいましたが、心に残る作品でした。 主演で自殺した少女を演じたカン・アンナが、陽陰の表情をうまく表現して、うまかったです。(2025,05,05)