チョコレートドーナツ            |  
  
2012年 アメリカ (ANY DAY NOW) 
    
  
<監督>トラヴィス・ファイン 
<キャスト>アラン・カミング,  ギャレット・ディラハント ,  グレッグ・ヘンリー,  ケリー・ウィリアムズ,  マイケル・ヌーリー
  
<ストーリー> 
1970年代アメリカ。ショーダンサーのルディ(アラン・カミング)は、ある日、ショーを見に来たポール(ギャレット・ディラハント)と恋に落ちる。その後、母親に世話を放棄されたダウン症の少年、マルコ(アイザック・レイヴァ)と、3人で暮らすようになるが・・・。
  
<感想> 
ゲイカップルが、隣に住むダウン症の少年を引き取り、一緒に暮らそうとする物語です。
  
時代背景は、1970年代のアメリカ。 
ゲイに対する世間の風当たりは今以上に厳しく、検事局に勤めるポールは、ゲイである事を職場では秘密にしていて、二人は、付き合っている事も、公然とは出来ないのです。 
そんな二人が、ダウン症の少年マルコを愛し、3人であたたかい家庭を作ろうと奮闘するのですが・・・。
  
誰よりも強くあたたかい愛情で結ばれた3人なのに、彼らを見る人々の目は、その真実を見ようともしないで、偏見によって3人の仲を引き誘うとするのでした。 
麻薬中毒の実の母親と、愛情溢れるゲイカップル。どちらがマルコのためになるのか、見る人が見れば、分かりそうなものなのですが・・・。
  
これは、アメリカで実際にあった話なのだそうで、この脚本を読んだ監督は、崩れ落ちて涙を流したらしいです。 
私も、アラン・カミングの歌声を聞きながら、ラストは涙が止まりませんでした。
  
誰のための法なのか、誰のための行政なのか。今なら、少しは、人の心を持つ温かいものに変わっているのでしょうか。
  
主演は、アラン・カミング。
ショーダンサーとして口パクで踊る彼ですが、ラストには、自分の声で素晴らしい歌声を聞かせてくれます。(2022,03,21)
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