ドリームガールズ  |
２００６年 アメリカ ミュージカル 
＜監督＞ビル・コンドン
＜キャスト＞ジェイミー・フォックス , ビヨンセ・ノウルズ , エディ・マーフィ , ジェニファー・ハドソン , ジョン・リスゴー , ジョン・クラシンスキー , ダニー・グローヴァー
＜ストーリー＞
１９６２年、デトロイト。エフィー（ジェニファー・ハドソン）、ローレル（アニカ・ノニ・ローズ）、ディーナ（ビヨンセ・ノウルズ）の３人は新人歌手オーディションに挑んでいた。そんな彼女たちに目をとめたのは、中古車販売会社のカーティス（ジェイミー・フォックス）だった。そして、彼女たちを人気絶頂のジェームズ・アーリー（エディ・マーフィ）のバック・コーラスに抜擢する・・・。
＜感想＞
この映画で、アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたのをはじめ、多くの助演女優賞を総なめにしたジェニファー・ハドソン。彼女の歌は、想像以上にすばらしかったです。
迫力満点の歌唱力と、豊かな表現力。映画を見ている間中、陶酔感に浸っていました。
彼女の歌を聴いてしまうと、あのビヨンセの歌でさえも、なにやら線が細く聞こえてしまって、気の毒でした。周りの歌手を全てジェニファーが食ってしまったような気がします。
それだけではなく、ジェニファーがこの映画の主役のようにさえ感じられ、主役であるべきビヨンセは、脇役に回ってしまった観がありました。
この映画は、ブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画化なのだそうですが、舞台では、どうなのでしょうねぇ。
もちろんビヨンセは、歌も上手いのですが、スタイルもいいですし、美人なので、とても華がありました。色々なコスチュームやカツラやメイクで、美しさが際だっていましたね〜。彼女は、この映画のために１０ｋｇの減量をしたとか。それで、あの身体にピッタリのドレスも、華麗に着こなしているんですね〜。
ミュージカルなので、当然、みんな歌うのですが、エディ・マーフィまで堂々と歌うので、驚きました。彼って、歌もうまいんですね〜。黒人の人たちって、歌も踊りも、みんな当然なことのように、こなしてしまので、驚きです。
映画の中で、メインボーカルとして、実力も、プライドも高かったエフィーが、容姿を理由に、格下げになった悔しさは、想像するに難くありませんでした。
そこをグッと堪えたら、彼女にも、また別な道が開けたのでしょうけれど、それに気がつくには、長い年月が掛かってしまったということでしょうねぇ。
彼女が、仲間から総スカンされたときの彼女の歌は、まさに圧巻です。だからこそ、逆に、彼女が居なくなった後の、ストーリーが少々貧弱に思えてしまいました。まるで、主役が突然舞台から下りてしまったかのようでした。
そんなわけで、ストーリー的には、ちょっと薄い感じもしましたが、彼らのパワフルな歌を心ゆくまで聞くことが出来て、大満足の映画鑑賞でした。(2007,02,17)
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