大統領の執事の涙 |
2013年 アメリカ (LEE DANIELS' THE BUTLER)
電気
<監督>リー・ダニエルズ
<キャスト>フォレスト・ウィテカー , オプラ・ウィンフリー , ジョン・キューザック , ジェーン・フォンダ , キューバ・グッディング・Jr , テレンス・ハワード , ジェームズ・マースデン , ヴァネッサ・レッドグレーヴ , アラン・リックマン , リーヴ・シュレイバー , ロビン・ウィリアムズ
<ストーリー>
奴隷解放後も、南部の農園で働いていたセシル(フォレスト・ウィテカー)は、父親を殺され、農園を去る。町で、ハウス・ニガーの職を得た彼は、多くのことを学び、ホテルのボーイになり、そして、ついに、ホワイトハウスの執事に抜擢される・・・。
<感想>
7人のアメリカ大統領に仕えた執事の物語です。
映画館に張り出されたポスターには、「アカデミー賞最有力」の文字が躍っていましたが、残念ながら、ノミネートはなく、そのせいか、あまり興味も湧かないまま、見に行きました。
それにしても、7人の大統領に仕えたって、すごいですよね〜。
その間、アメリカの歴史の動く様を、間近で見ていたということです。
もっとも、もしこれが日本の話だったら、首相の数は、もっとすごいことになりそうだけど(笑)。
物語は、セシルの少年時代から始まります。
その時代は、奴隷解放後にもかかわらず、以前と同じように、黒人の人権は無視されたまま。
たとえ、殺されても、文句一つ言えない時代なのでした。
このシーンには、なんと、マライア・キャリーが、出演していました。
そう言えば、監督の前作「プレシャス」にも彼女、出てましたっけ。
その後、セシルは、数々の幸運と、自身の絶え間ない努力とによって、ホワイトハウスの執事の座をつかむのでした。
ここまででも、なかなかすばらしい波乱の人生なのですが、これ以降も、歴史的にも、家庭内でも、様々な紆余曲折がありました。
彼の人生とともに、黒人の人権運動が描かれています。
彼らにとっては、この時代の苦難は、描かないわけにはいかない歴史なのでしょう。
これら公民権運動の話も、見応えあるのですが、映画としての見所は、やはり、次々と現れる7人の大統領の顔ぶれと、それぞれのキャストの演技でしょうか。
似ている人もいれば、アレ?と思う人もいたりして(笑)。
大統領一人一人の性格の違いも面白かったし、現日本大使のキャサリンさんの幼少期の話もあったりして、楽しく見ることが出来ました。
惜しいのは、話が盛り込みすぎで、散漫になってしまったことかな。
題名が、「LEE DANIELS' THE BUTLER」なのですから、大統領に使える執事としての話をもっと見たかった気がします。(2014,02,17)
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