トウキョウソナタ |
2008年 日本・オランダ・香港
<監督>黒沢清
<キャスト>
香川照之, 小泉今日子, 井川遥, 津田寛治, 役所広司
<ストーリー>
東京。平凡な四人家族の佐々木家だが、実は、父親の竜平(香川照之)は、会社をリストラされ、長男の貴(小柳友)は、親に相談もなく、アメリカ軍に入隊を志願し、次男の健二(井之脇海)は、内緒でピアノ教室に通いはじめる。妻の恵(小泉今日子)もまた、家族に必要とされない自分の存在をもてあましていた・・・。
<感想>
一番小さい共同体で、一番親密なはずの家族。
でも、実は、それぞれが勝手に行動し、心のつながりもなく、みんなバラバラだった・・・。
そんな家族の物語です。
ここまでひどくなくても、少しは心当たりのある人も、きっといるはずですね〜。
リストラを妻にも隠す夫。
一番相談しなくちゃならない存在なのに、何故?
夫にとって、自分のアイデンティティがなくなったような恐怖を感じて、
恐ろしすぎて、妻にも言えないのかな。
でも、その困難な状況を一緒に乗り越えたなら、さらに強い絆が出来るだろうに・・・。
相談さえもされなかった妻は、どうしたらいいのだろう。
私は、やっぱり妻の立場で考えてしまうけれど、男性ならば、夫の立場に共感するのでしょうか。
一番の衝撃は、はやり夫の友人、黒須のことでした。
あそこで、一気にドヨ〜〜ンとしてしまいました。
でも、ラストは明るい。
ある意味奇跡のようなことなんだけど、
こんな風に、どんな家庭にも、どこかに必ず救いがあるって信じたいです。(2011,04,29)
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