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チスル          |  
  
2013年 韓国 (JISEUL) 
歴史・戦争    
  
<監督>オ・ミョル 
<キャスト>ヤン・ジョンウォン	,  	イ・ギョンジュン	
  
<ストーリー> 
第二次世界大戦後、朝鮮半島は、アメリカとソビエトによって南北に分断された。その後、南朝鮮は、南北統一を目指す済州島民を全て敵と見なし、無差別に殲滅する作戦を実行する・・・・。
  
<感想> 
この事件のことを知らずに映画を見始めた私は、最初の1時間、いったい何が起こっているのか、全く分からず、まさに五里霧中の状態でただただ画面を見続けました(^_^;。 
もちろん、映画の最初には、この事件の説明が入りました。ほんのちょっとですが・・・。
  
それにしても、驚きました。 
今や、観光地として、日本人が大挙して押しかける韓国のあの済州島が、こんな悲惨な虐殺の舞台になっていたとは・・・。 
それも、何百年も前の話ではありません。ほんの数十年前の出来事です。
  
映画は、モノクロで、淡々と、そして、時にはユーモラスに島民の様子が描かれています。 
でも、そのユーモラスなシーンが、あとでじわじわと心に突き刺さります。 
島民たちは、何故自分たちが追われているのか、どうして逃げなければならないのかと思いつつも、 
少しの期間の避難で、この事態が収まると、信じていたようなのです。
  
しかし、実際には、この虐殺は、9年あまりも続き、そして、8万人の島民が殺害されたと推測されているそうです。 
なんということでしょう・・・(T_T)。
  
映画を見終わり、呆然とする私でしたが、 
映画のエンドロールが、もの悲しくも美しくて、目を離すことが出来ませんでした。
  
オ・ミョル監督は、済州島出身だそうです・・・。(2015,01,27)
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