灯台守の恋 |
2004年 フランス
<監督>フィリップ・リオレ
<キャスト>サンドリーヌ・ボネール , フィリップ・トレトン , グレゴリ・デランジェール , エミリー・ドゥケンヌ , アンヌ・コンシニ
<ストーリー>
フランス・ブルターニュ地方の小さな村。パリで働くカミーユ(アンヌ・コンシニ)は、今は亡き両親が住んでいた家を売るために戻ってきた。そんな時、届けられた一冊の本。その本の著者名を見た叔母ジャンヌ(マルティーヌ・サルセイ)は、顔色を変える。気になったカミーユは、その本を読み始めると、そこには遠い昔のロマンスが書かれてあった・・・。
<感想>
今では自動化された灯台の灯りも、40年前には、人の手で、守られていました。
しかも、この映画の舞台となる灯台は、荒海の中に立つ灯台。陸続きの場所と違って、灯台に行くのも帰るのも命がけ。それでも、その灯台の灯りを頼りに海の仕事をしている人たちのために、灯りを途切れさすわけにはいきません。灯台守は、嵐の夜にも、命を賭けてその灯りを守っていたのでした。
危険ではあっても、使命感のある、この仕事場に、一人の新人、アントワーヌがやってきます。しかし、元々、結束の堅いケルト人の村で、よそ者の彼を拒絶する人も多かった・・・。
そんな環境の中で、一つのロマンスが生まれます。それも秘められたロマンス・・・。
これが、えっ?!と思うほど唐突な愛。でも、恋なんて、一瞬で落ちるもの。こんなものかもしれませんね〜〜。人目を忍んで愛を交わす二人。ちょっと大胆で、ハラハラしてしまいました・・・(^^)。
この映画の中で、灯台守の仕事が、重要なファクターとして出てきます。灯台の灯りは、ランプで光源を得ているので、夜の間は、常にオイルの調整に気を使い、船の航行を監視して、危険があるようならば、警告を出す。
食事は、海から得たものを料理し、昼間は、暇をもてあます・・・。そんな過酷な彼らの日常が、興味深かったです。
フランス映画らしく、ロマンスの方は、はっきりした説明はないですが、大人だったら、分かりますよね〜(^^)。荒々しい灯台の風景とは対極の、静かな大人のラブロマンス映画でした。(2008,03,24)
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