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永い言い訳      


2016年 日本
   

<監督>西川美和
<キャスト> 本木雅弘 , 竹原ピストル , 池松壮亮 , 黒木華 , 深津絵里

<ストーリー>
人気作家の衣笠幸夫(本木雅弘)だが、ある日、冷え切った関係だった妻(深津絵里)が、突然の事故で亡くなってしまう。その後、妻とともに亡くなった妻の親友の夫、大宮陽一(竹原ピストル)と出会い、彼の生活が一変する・・・。

<感想>
仕事では成功しているが、人間的に成長し切れていない男が、妻の死をきっかけに、人生を見つめ直しはじめるという話でした。
冒頭の彼は、よくありげな、自分本位の男ですが、妻の死によって、人生を見つめ直すことが出来たのは、彼が作家という職業だったことと、大宮陽一の存在が大きかったのだと思います。
同じ夫婦でも、衣笠とは全く違った夫婦の関係を持っていた大宮。
彼は、大宮一家を見て、はじめて何か大きなものを失ったことに気がついのたかもしれません。
そこに気がつくのは、やはり、職業柄なのか、それとも、妻の死を聞いたときの状況の免罪符なのか。

”家族”とは、縁遠い生活をしてきた彼が、まさしく家族そのものである大宮の生活空間に身を置いたときの最初の違和感は、どれほどだったことでしょう。
まず、子供の扱いには、戸惑うこと間違いなしですね(^_^)。

衣笠が、最初に、美容師の妻に髪を切られているシーンは、
何気ないシーンなのですが、それが、最後まで印象に残りました。
実際、どんどん衣笠の髪の毛が伸びていくのは、彼なりの妻への思いがあったからとも思えます。

大宮役の竹原ピストルは、歌手だと思っていたので、準主役級の演技に驚きました。
というか、調べてみると案外たくさんの作品に出演していたのでこれまたびっくり(゚◇゚)。
彼の存在感は、この役にピッタリでした(^_^)。(2018,11,11)



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