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1986年 イギリス コメディー・ロマンス    
  
<監督>ジェームズ・アイヴォリー 
<原作>エドワード・モーガン・フォースター 
<キャスト>ヘレナ・ボナム=カーター  ,   マギー・スミス  ,   ジュリアン・サンズ  ,   ジュディ・デンチ  ,   ダニエル・デイ=ルイス  
  
<ストーリー> 
20世紀初頭、イギリスの良家の令嬢、ルーシー(ヘレナ・ボナム=カーター)は、叔母シャーロット(マギー・スミス)に付き添われてイタリアのフィレンツェに観光旅行に訪れた。そこで知り合った青年、ジョージ(ジュリアン・サンズ)に、ルーシーは、突然、情熱的なキスをされる。その後、イギリスに戻ったルーシーは、セシル(ダニエル・デイ=ルイス)と婚約をするが、ジョージの父親が、偶然、近くに越してきて、ジョージと再会するのだった・・・。
  
<感想> 
ずっと見たいと思っていた映画です。 
20年以上前の映画なので、はじめは、ちょっと古くさいなと抵抗がありましたが、見ているうちに、すっかり引き込まれてしまいました。
  
イギリスの上流階級の人々が描かれていて、最初は、お堅く、お上品で、見ているだけで疲れてしまいました。特に、最初に、ルーシーと登場する、シャーロット役のマギー・スミスが、いかにも、イギリスの気むずかしい淑女然としていて、どうなる事やら・・・と、思うのですが、話が進んでくると、彼女は、陰で、皆に、「かわいそうなシャーロット」といわれる、気むずかしくて寂しいオールドミス、もしくは未亡人だというだということが分かります。
  
また、ルーシーの婚約者となるセシルも、いかにもお堅くて面白みのない紳士。この役は、ダニエル・デイ=ルイスが演じていますが、外見からして、この役にぴったりでした(^^)。「職業は?」と聞かれて、無職で、暇をもてあましているというのですから、本当にうらやましい御身分ですね〜〜。
  
そんな彼らと正反対なのが、あの時代としては、自由な考え方のジョージ。彼が出てくると、明るく、のびのびと、楽しい気分にさせられました。ルーシーの弟や神父とともに、すっぽんぽんで水遊びするシーンは、彼の自由さを象徴しているようで、とても無邪気で楽しそうでした(^^)。また、ジョージ役のジュリアン・サンズが素敵なんだわ〜〜(^^)。 
そんな自由な彼に、どうしようもなく惹かれてしまうルーシーの気持ち、それは、若い女の子なら当然ですよね〜。でも、当然なことが、なかなか当然にならないのが、この頃の良家の人たちだったのかもしれません。
  
主演のルーシーは、この時20歳で、初々しくてかわいらしいヘレナ・ボナム=カーター。きちんと自分の意志を通してしまう芯の強さをうかがわせるこの役は、彼女にぴったりの役でした(^^)。(2008,02,21)
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