眠る男 |
1996年 日本
<監督>小栗康平
<キャスト>安聖基 , 役所広司 , 田村高廣 , 蟹江敬三 , 平田満 , 岸部一徳
<ストーリー>
群馬県の山間の町で、一人眠り続ける男がいた。彼の名前は拓次(安聖基)。歩き慣れた山から転落して以来、意識不明の状態が続いている。そんな彼を見守る年老いた両親と、彼の友人、上村(役所広司)、そして、町の人々の生活を描く。
<感想>
一般向けというよりも、芸術性の高い、玄人向きの映画です。なので、ベルリン国際映画祭でも、賞を受賞しています。
映画は、これといった特別なストーリーもなく、「眠る男」を中心として、淡々とした話が続いてゆきます。
この映画は、群馬県が人口200万人突破を記念して製作されたという、製作理由からしても、ちょっと珍しい映画ですね。監督の小栗康平さんは、群馬県出身です。
ということは、この映画に出てくる美しい風景は、群馬県の風景なのかもしれませんねぇ。
この映画で、一番感じられるのは、時間の静かな流れと、生命の不思議みたいなものでしょうか。
一番映像的に素敵だったのは、水車のシーンです。大きな水車が、回る映像は、ちょっとアニメチックでもありました。
そして、ラスト、「眠る男」が安聖基(アン・ソンギ)だと知って、驚愕しました。何故ゆえ?!?!彼も、何か、群馬に関係があるのでしょうか?!本当に、彼って、色々な映画に出てきますねぇ(^^)。
他にも色々な名優が登場しますが、私が一番印象に残ったのは、野村昭子さんが演じる拓次の母。日本のお母さんって、感じでした(^^)。(2007,03,08)
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