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ヒトラー暗殺、13分の誤算      


2015年 ドイツ (ELSER)
伝記・戦争   

<監督> オリヴァー・ヒルシュビーゲル
<キャスト> クリスティアン・フリーデル , カタリーナ・シュットラー , ブルクハルト・クラウスナー

<ストーリー>
1939年、ヒトラーの演説の行われる会場で爆発が起きた。ヒトラーは、爆発の13分前に会場を後にしていたので難を逃れ、犯人であるゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)が、じきに逮捕される・・・。

<感想>
何の組織とも無縁な、ただの職人が起こした、ヒトラー暗殺未遂事件です。
実話なので、とてもリアリティがありました。

彼がどんな経緯でヒトラーを暗殺しようと思ったのか。
過去の穏やかだった頃の映像を交えながら、描かれてゆきます。

テロとは無縁の一般人なので、事件後、容易に逮捕されてしまったのがいかにも素人っぽかったですが、 逮捕されてからの過酷な取り調べには、見ているだけで、体が萎縮してしまいました。

それでも彼には、自供しなければならない仲間とか、組織とのつながりがないのです。
ヒトラーにとっては、そういうたぐいの人間の起こした事件だったことが、理解できなかったのでしょうね。
彼は、自分の思ったこと、考えたことを、ただ一人で実行に移しただけだったのです。
彼の強い意志と、実行力には、ただただ、頭が下がります。

ヒトラーの暗殺ものでは、トム・クルーズの「ワルキューレ」を思い出しますが、それとは、だいぶ意味合いの違う暗殺事件でした。(2017,01,21)



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