ブラックキス |
2004年 日本 サスペンス
<監督>手塚眞
<キャスト>橋本麗香 , 川村カオリ , 松岡俊介 , 安藤政信 , 佐藤佐吉 , オダギリジョー , 草刈正雄, 奥田瑛二 , 光石研
<ストーリー>
凄惨な猟奇殺人事件が起こり、その現場を新人モデル、アスカ(橋本麗香)が目撃した。それ以降、アスカと、ルームメイトのカスミ(川村カオリ)、カスミを追うカメラマンのタツオ(安藤政信)、そして、事件を追う刑事のユウスケ(松岡俊介)は、奇妙で、不気味な殺人事件に巻き込まれてゆく・・・。
<感想>
夜1人で見ていたら怖くなってしまって、急遽、見るのをやめて、昼間に変更しました。ホラー映画ではないですが、不気味で、怖い映画でした(^^;。
監督は、手塚治虫の息子で、ヴィジュアリスト!の手塚眞。さすがにヴィジュアルは凝っています。
猟奇的な殺人が続き、その死体のグロテスクさに、恐怖が増幅される・・・。確かに、誰が、どんな目的でこんなことをするのかが謎のまま進むので、この先どんなことが起こるのか、主人公たちは、どんな目に遭ってしまうのか、それを思うだけでも、背筋が、ぞっとする恐ろしさを感じました。といっても、その恐怖を見せつけられるのは、警察関係者と、映画の観客だけで、目的の人物が、直接その恐怖を連続して見せられるというわけではないのですが・・・(^^;。
映像はリアルで、殺人現場はもちろんのこと、警察の捜査会議の様子も、実際の捜査会議とは、こんな感じのかもしれないと思えました。
また、この映画には、訳の分からない人がたくさん出てきます。ちょい役で、あんな人も、こんな人も出ていて、みんながみんな、どこか怪しげなんですよね〜〜。だから、この人が、犯人か!?と、誤解してしまうところも、なかなか面白みがありました。華やかなモデルの世界を描いているはずなのに、その実態の暗さ、陰湿さもうまく描かれているように感じました。
ただ、ラストがねぇ・・・(^^;。急に、マトリックスのようになってしまったり、結論が、はっきりしなかったり、ちょっとうやむやしているのが、すっきりしません。だからこそ、謎が残って、かえってがっかりしないですむので、いいのかもしれませんが・・・。
キャストは、カスミ役の川村カオリが、とても雰囲気が出ていてよかったです。他の人たちも、概ね(おおむね)よかったのですが、アスカ役の橋本麗香が、ちょっと・・・。初々しいって言えば、そうなのですが・・・。もうちょっとセリフの練習をしてもらいたかったかなと・・・(^^;。(2007,08,09)
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