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ブラック・スキャンダル     


2015年 アメリカ (BLACK MASS)
伝記・犯罪   

<監督>スコット・クーパー
<キャスト> ジョニー・デップ , ジョエル・エドガートン , ベネディクト・カンバーバッチ , ケヴィン・ベーコン , ピーター・サースガード , ダコタ・ジョンソン

<ストーリー>
1975年、アメリカ・ボストン。FBI捜査官のジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)が、配属されたのは、彼と幼なじみのギャング、ジェームズ・パルジャー(ジョニー・デップ)が、イタリアマフィアとの抗争を繰り広げていた地域だった・・・。

<感想>
ジョニー・デップが実在のギャングのボスを演じた実録犯罪映画です。

あまり好きなジャンルの映画ではないですが、ジョニーのハゲメイクが気になって見に行きました(^▽^)。

アメリカでは、2011年に、この映画の主人公であるジミーが逮捕され、その時には、とうとう捕まったかと、大騒ぎになったそうです。
しかし、私には、全く馴染みのない人物だったので、映画を見る前に、映画のオフィシャルサイトを読んで、少し勉強してから鑑賞しました。

描かれるのは、ギャングのボス、ジミーの狂気の極悪非道さと、FBI捜査官との密約の実態。
ジミーとFBI捜査官のコノリーとが幼なじみだったこと、そして、彼らの利害が一致したことにより、二人の間に密約が交わされるようになったのでした。
コノリーをこの地域の担当にしたこと自体、そういう意図を持っていたようにも思えてくるのですが、これは深読みのしすぎでしょうか(^_^;。
ただ、FBIも、そんな状況に、ただ手をこまねいていたわけではなかったのでした・・・。

ギャングと捜査官との関係も驚きでしたが、私が一番驚いたのは、ジミーの弟、ビリーが、上院議員だったこと。
あれほどの悪事を重ねたギャングを兄に持つ人間が、大物政治家になれるだなんて、まさに真実は小説より奇なりです。
二人は、別に絶縁していたわけでもなく、普通の兄弟の関係だったようなので、ビリー自身の人望が余程厚い人だったのでしょうかねぇ。
また、パルジャー一族の、地元での結びつきが強く、地元への貢献度も高かったようで、ギャングとはいえ、それほど嫌われていなかったということも大きいのかもしれません。

パルジャー本人に似せたと思われるジョニーのハゲメイクは、はじめすごく違和感がありましたが、見ている内に、こういう役をする上で、このメイクは、必要だったのだと思うようになりました。
相当役作りをしないと、なかなか彼のような人物になりきるのは、難しいのだと思われます。

他のキャストも、ベネディクト・カンバーバッチをはじめとして、ケヴィン・ベーコン、ピーター・サースガードと、そうそうたるメンバーで、豪華で見応えのある作品でした。(2016,02,20)



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