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ブレイブ ワン      


2007年 アメリカ・オーストラリア アクション・犯罪・スリラー   

<監督>ニール・ジョーダン
<キャスト>ジョディ・フォスター , テレンス・ハワード , メアリー・スティーンバージェン , ナヴィーン・アンドリュース

<ストーリー>
ニューヨークで働くエリカ(ジョディ・フォスター)は、フィアンセのデイビッド(ナヴィーン・アンドリュース)と犬の散歩中に暴漢に襲われ、彼を殺されてしまう。エリカも、意識不明が3週間続き、そして目覚め、彼の死を知らされて、絶望する。退院して、普通の生活に戻っても、外に出られない日が続いた彼女は、銃を手に入れるのだった・・・。

<感想>
普通に暮らしている時には気がつかない恐怖が、実は、あちこちに潜んでいる恐ろしさ。
特に銃社会のアメリカでは、いつも危険と隣り合わせだということを、頭の隅に置いていないといけないのかもしれません。
そのことを、身をもって知ったエリカが、怖ろしく外に出られなくなってしまう気持ちを、ジョディーは、うまく演じていて、彼女の気持ちがひしひしとこちらに伝わってきました。
幸せ一杯だったあの時間は、もう戻ってこず、希望に溢れていた未来も、打ち砕かれて、彼女に残ったものは、恐怖と、絶望と、悲しさだけだったのでしょう。
でも、そこから立ち直ろうとする彼女は、強いです。それも、もう一つの生き甲斐であったラジオ局での仕事があったからこそなのでしょう。

銃を手に入れたのは、復讐のためというよりも、ただ、自分の身を守るためだったのだと思います。危険渦巻く外の世界を生き抜くには、まず、自分を守らなければならないのですから。
でも、銃を手に入れた彼女の周りにも、やはり危険は溢れていて、彼女は、銃を手にしたことから、簡単に危険への対処ができるようになったのです。

そして・・・。
ラストは、意外な結末でした。あまりにもこれは、安易なのでは?今の警察の科学捜査を持って調べたら、真相はバレバレではないのかしら。
マーサー刑事は、冷静沈着な男だと思っていたら、このラストのおかげで、軽率男に見えてしまいました。うーーん、納得できませんねぇーーー。

ジョディー・フォスターは、とても素敵でした。最近の彼女の作品の中では、これが一番よかったと思います。深い絶望感の中、健気(けなげ)に社会復帰しようと頑張る彼女の姿は、美しかったです。 (2007,10,29)



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