ビッグ・アイズ　　　　　　 ２０１４年　アメリカ　（BIG EYES） 伝記・犯罪　　　 ＜監督＞ ティム・バートン ＜キャスト＞エイミー・アダムス , クリストフ・ヴァルツ , ジェイソン・シュワルツマン , テレンス・スタンプ ＜ストーリー＞ 1958年、娘を連れて夫の元から飛び出したマーガレット（エイミー・アダムス）は、サンフランシスコで、似顔絵書きを始め、そこで知り合ったウォルター・キーンと再婚。その後、彼女の書く、瞳の大きな子供の絵が評判になるが、ウォルター（クリストフ・ヴァルツ）は、その絵を自分が書いたものとして売ってしまう・・・。 ＜感想＞ 映画の主人公、マーガレットの描く子供の絵は、不安げに何かを訴えているようで、可愛いけれど、ちょっと不気味な絵です。 これは、マーガレット本人の気持ちを投影したもののように思えます。 夫と別れ、一人で子供を育てるのは、５０年経った今でも、大変なこと。 当時は、どんなに大変で、不安だったことでしょう。 その後、キーンと結婚し、絵が売れても、彼女の心は、不安のままで、万博に出品されるはずだった絵など、ちょっとした怨念を感じてしまうほどです(^_^;。 そんな絵をあの夫、オゥルター・キーンが描けるはずがありません。 だいたい、彼が、絵描きかどうかさえ怪しいのに・・・(^_^;。 でも、別の意味で、彼は、天才でした。 マーガレットを、世間を、そして、きっと彼自身をもだます天才。 そんなウォルターをクリストフ・ヴァルツが、怪演しています。 もう、彼のしたたかさ、調子の良さには、呆れるを通り越して、笑ってしまうほど。 ラストの裁判シーンなんて、面白すぎます(^_^)。 あのいたいけな子供の絵の裏側に、こんな真実が隠れていたなんて・・・驚きの実話です。(2016,01,24)