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梟 フクロウ          |  
  
2022年 韓国 (THE NIGHT OWL) 
サスペンス・歴史劇      
  
<監督>アン・テジン 
<キャスト>
リュ・ジュンヨル,  ユ・ヘジン
  
<ストーリー> 
優秀な盲目の鍼師、ギョンス(リュ・ジュンヨル)は、宮廷で働くことを許されるが、彼には、誰にも知られていないある秘密があった・・・
  
<感想> 
盲目の鍼師、ギョンス。彼は実は・・・。
  
朝鮮王朝の第16代国王・仁祖(インジョ)の時代です。 
この時代の映画としては、「天命の城」があり、朝鮮にとって、苦難の時代だったと思われます。 
そんな時代、清から帰国したインジョの世子が、不審な死を遂げてしまう・・・。
  
権力に固執すると、我が子でも敵に見えてしまうものなのか。 
韓国には、このような悲惨な歴史が多くあるようです。 
人間とは、悲しい生き物だなぁと思うのでした。 
ただ、この話は、歴史書に書かれているわけではなく、この映画のために、一つの可能性として描かれたということです。
  
ギョンスは夜になると視界が冴えて見えるようになるという主盲症。 
こんな症状が本当にあるのか無いのか、後でネットで調べてみても、よく分かりませんでした。 
この不思議な症状が現実離れしていて、ストーリーに入りずらくなりました。 
しかも、やっぱり、周りを欺いていたわけで、ちょっとなぁ。 
題名になっている梟は、夜でも、見えますが、かといって、昼間見えないわけではないそうです。
  
そんな疑問を除けば、盲目の鍼師が、唯一の目撃者だったというストーリーは面白かったです。 
彼の活躍と苦悩も分かりました。
  
世子一家の非情な結末もまた、かわいそうでした。
  
インジョ役が名優のユ・ヘジンだったことで、作品に重みが出たと思います。(2024,09,09)
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