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瞳の奥の秘密 |
2009年 スペイン・アルゼンチン(EL SECRETO DE SUS OJOS)
ミステリー・ロマンス
<監督>フアン・ホセ・カンパネラ
<キャスト>リカルド・ダリン , ソレダ・ビジャミル
<ストーリー>
刑事裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は、彼の生涯で、忘れることの出来ないある事件を題材に小説を書き始める。そして、かつての職場で、彼の上司だったイレーネ(ソレダ・ビジャミル)に会って、書き始めた小説を読んでもらい、再び、事件の検証を始めるのだが・・・。
<感想>
2009年のアカデミー外国語映画賞を受賞したアルゼンチンの作品です。
題名からしてミステリアスで、面白そうですよね〜。
日本での評判もとてもよくて、大阪での初日、映画館は、満席でした。
前半は、ある理由(*)で、ちょっと意味が分からなかったところがあり、
どうしてこの事件がそれほどまでに彼の心に残ったのか、疑問に思いつつ見ていました。
ただ、事件そのものは、実際に、とても悲惨で、衝撃的で、
その再現シーンでは、涙ぐんでしまったほどでした。
だから、事件を見慣れた裁判所の職員であっても、きっと印象的な事件だったには違いありません。
でも何故??
しかし、その後の事件の経緯が分かるにつれて、彼がどうしてこの事件を忘れがたく思ったのかが分かってゆきます。
事件そのものが、悲惨なだけでなく、その後も、被害者の夫、ベンハミンの同僚、そしてもちろん犯人までもが、この事件に深く、長く関わることになってゆくのでした。
そしてラスト・・・。
なるほど、そうだったのか、そういうことだったのか、という思いで、いっぱいになりました。
愛に生きた人と、そして、これから愛に生きようとする人と・・・。
なるほどなぁ、です。
シリアスな中に、時として、クスッと笑ってしまうような会話もあったりして、
特に前半は、案外楽しみながら見ることが出来ました。
アルゼンチン映画なので、顔見知りの俳優さんは、一人もいませんでしたが、
全員がとても個性的かつ、印象的な方たちでした。
特に主演のリカルド・ダリンは、渋くて素敵でしたよ〜〜(^^)。
イレーネ役のソレダ・ビジャミルは、髪型を変えて、見事に、25年間の時間を表現してました。
(*)ある理由
座席の問題です。
傾斜の少ない映画館で、いい座席の取れなかった私は、字幕の真ん中がちょうど前の人の頭で見えない状態(T_T)。
今回は、言語が英語でなかったので、字幕を見ないと、意味不明だし・・・(英語でも私の英語力では無理なんだけど(^^;)。
字幕が出るたびに必死で字幕を見ようと、もがき続けた私(^^;。
心底、子供用の補助座布団がほしかったですーーー(T_T)。
でも、幸いなことに、前の方(かた)が、上映30分ぐらいで、撃沈!?
あとは、じっくり映画を見ることが出来ました。
(2010,08,21)
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