僕が星になるまえに         |  
  
2010年 イギリス (THIRD STAR) 
   
  
<監督>ハッティー・ダルトン 
<キャスト>
トム・バーク	,  ベネディクト・カンバーバッチ	,  JJ・フィールド	,  ヒュー・ボネヴィル	
  
<ストーリー> 
末期ガンに冒されているジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、親友3人と、ウェールズのバラファンンドル湾に向かう旅に出る。しかし、その旅は、ハプニングの連続だった・・・。
  
<感想> 
29歳で末期ガン・・・想像するにあまりあります(T_T)。 
そんな彼が、友人たちと旅に出て、思い出作り? 
いえいえ、そんな軽い旅ではありませんでした。
  
こういう状況の人が身近にいたら、どうしていいのか分からないというのが本音です。 
ある程度の年齢を重ねた人ならば、周りも、本人も、多少は、思い切ることもできるような気がしますが、それでも、つらいことに変わりはありません。 
ましてや、29歳・・・。これからの人生なのに・・・。
  
そんな彼を取り巻く人々は、みな、彼のことを思い、そして、彼のために行動します。
  
それにしても、親友だけで、旅に出る・・・。送り出す方も、共に出かける彼らにしても、なかなかできることではないでしょう。
  
旅に出た4人は、いろいろなハプニングに出くわし、荷物を失ってゆきます。 
それは、まるで、人生の余分なものをそぎ落としてゆく作業のように見えました。
  
絶対必要なもの・・・と思っていたものでも、実は、そんなに重要なものではなかったり。 
こういうことは、こんな状況になって初めて分かることなのかもしれません。
  
そして、ほとんど身一つになった時、ジェームズの真の願望を彼らは聞くことになるのです。
  
それは、あまりにもつらく厳しい望みでした。
  
これを聞いたとき、なんてジェームズは、友人に対して思いやりのないことを提案するのだろうと思い、それなら、夜中に一人で決行したらいいのにと思ったのですが・・・。 
でも、映画を鑑賞してからしばらく時間がたつに従って、その思いは、消えてゆきました。 
彼にとってはもちろん、彼の友人にとっても、これが最良の結末だったのではないかと、これできっとよかったのだと、思うようになりました。 
自分以外の人間の気持ちを真に理解する瞬間だったのではと思った次第です。
  
ドラマ「SHERLOCK」で、一躍人気者になったベネディクト・カンバーバッチ主演作です。
  
それにしても、洋画では、寒そうな海や川に嬉々として飛び込むのは何故?? 
昼間でも、分厚いセーターを着ているような気候だというのに(^_^;。 
日本人とは、体感温度が違うのかしら??不思議!(2016,07,17)
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