フェイスレス　顔のないボス　　　　　　 ２０１９年　韓国　（THE FACELESS BOSS） サスペンス・犯罪　　　 ＜監督＞ソン・チャンヨン ＜キャスト＞チョン・ジョンミョン, チン・イハン ＜ストーリー＞ 大学を卒業してから父親の反対を押し切り、ヤクザの世界に入ったサンゴン（チョン・ジョンミョン）は、兄貴分のヤクザを退けて、のし上がってゆくのだが・・・。。 ＜感想＞ 日本未公開作品です。 映画の冒頭、「青少年がヤクザの道を歩まないように」というような文言が挿入されます。 ん？！と思いつつも見始めましたが、これはどうも、青少年向けの反ヤクザ映画のようでした。 主人公は、大学のボクシング部の後輩たちと共にヤクザの世界に沈んでゆき、その時々の事情で、波瀾万丈な人生を歩んでゆきます。 後輩思いで知的な主人公なのですが、やはりそこはヤクザの世界、普通の社会とは違い、裏切りや陰謀がはびこっているのでした。 全体にメリハリがなく、地味な作品で、見ていてもあまり面白くありませんでした。 ひょっとしたら、高校とかで、道徳の時間に上映されたりする作品なのかもしれません。 その割には、血がドバーとか、韓国映画ならではの血なまぐさいシーンも多かったので学校での上映・・・は無理かな。まあ、ヤクザ映画なので、過激な暴力シーンは、不可欠なわけです。 メリハリがなく感じたのは、韓国映画でお馴染みの、シリアスな映画でも必ず入るのがお決まりの、おちゃらけお笑い部分が皆無だったからかもしれません。 というわけで、ひたすら真面目な？ヤクザ映画でした。 キャストも知らない人ばかりで、名前と顔の見分けが危うい時もありました。 こんな映画があるってことは、韓国の若者は、ヤクザに憧れたり、入ったりする人が多いのでしょうかね。(2022,11,21)