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ファイター、北からの挑戦者 |
2020年 韓国 (FIGHTER)
<監督>ユン・ジェホ
<キャスト>イム・ソンミ, オ・グァンロク
<ストーリー>
北朝鮮から脱北してきた女性、ジナ(イム・ソンミ)は、韓国で一人暮らしを始めるが、経済的に苦しく、食堂で働くほかに、ポクシングジムでの仕事を掛け持ちにするが・・・。
<感想>
韓国で脱北者として生活を始めた女性が主人公の作品です。
同じ民族で、同じ言葉を話す北と南朝鮮に、今だある厚い壁。その壁を越えて南にやってきた脱北者には、やはり偏見と差別のようなものが韓国にはあるようでした。
そんな中で、主人公のジナは、孤独に、そして頑なに生きてゆくのでした。
彼女には、「脱北者」として生きるほかにも、様々な葛藤や困難があり、終盤までほとんど彼女の笑顔を、見ることが出来ません。
監督のユン・ジェホは、「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」というドキュメンタリー映画を監督した方ということで、この作品も、ドキュメンタリータッチで、淡々と描かれてゆきます。
そんな彼女が、ボクシングに生きがいを見いだし、それに向かってがむしゃらに突っ走ってゆくところに心揺すぶられました。
そして、同僚?と遊園地で遊ぶところも、心が温まりました。
こんな楽しいことが、こんな幸せが、彼女に訪れてよかったと思うのでした。
主演のイム・ソンミ。「愛の不時着」にも出演したそうですが、どんな役だったのでしょうか。
目の光が強くて、心に秘めた思いを感じられました。美人でないところがリアルでよかったです。
ボクシングのジョブ?の切れもなかなかよかったですが、この映画で習得したものらしいです。
題名からポクシング映画のように思って見始めましたが、ボクシング映画と言うより、一人の脱北女性のリアルな物語でした。(2023,01,16)
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