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ぼくたちのムッシュ・ラザール |
2011年 カナダ
<監督> フィリップ・ファラルドー
<キャスト>フェラグ , ソフィー・ネリッセ
<ストーリー>
カナダの小学校で、ある朝、教師が首つり自殺をしているのを生徒が発見する。後任の教師として、アルジェリア出身の男性教師バシール・ラザール(フェラグ)が教壇に立つが、生徒たちの心の動揺は深くて、深刻だった・・・。
<感想>
冒頭は、何気ない学校の様子から始まりますが、それに続くシーンは、ショッキングで、驚きました。
これは、教師としてあるまじき自殺の方法で、何か理由があろうとも、絶対許されない行為でしょう。
当然、生徒達の心の傷は深く、深刻でした。
そこへ、新しい教師がやってきます。
それが、この映画の主人公である、ムッシュ・ラザールです。
カナダの中のフランス語圏の地方の物語なので、ミスターではなく、ムッシュです(^_^)。
この新任の先生も、何か訳ありのようで、その詳しい話は、徐々に明らかにされます。
それにしても、今の先生は、大変そうです。
いろいろな制約があって、生徒達への愛情を素直に表現することさえ、難しそうです。
そんな中でのこの衝撃的な事件。
一見落ち着いたかのように見える生徒達の心の奥底には、まだ傷がうずいていて、傷口は、またいつ開いてしまうか分からない状態でした。
映画は、何が悪くて、何がいいのか。どうしたらいいのか悪いのか、はっきりとは、決めつけません。
心の問題を取り上げた繊細な映画でした。
終盤の学校側のラザール先生に対する処遇は、厳しいものでしたが、ラストの生徒とのふれあいに、彼の生徒達に対する姿勢が間違っていなかったことを示しているようでした。(2014,12,28)
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