ブルー・リベンジ　　　　　　 ２０１３年　アメリカ・フランス　（BLUE RUIN） 犯罪・スリラー　　　 ＜監督＞ジェレミー・ソルニエ ＜キャスト＞メイコン・ブレア , デヴィン・ラトレイ ＜ストーリー＞ 海岸に住みついたホームレスのドワイト（メイコン・ブレア）には、ある目的があった。それは、両親を殺した男に復讐すること。そして、その機会が巡ってきた・・・。 ＜感想＞ 冒頭、一人のホームレスの生活が淡々と映し出されます。 ぼうぼうに伸びた髪とひげ。 空き缶を拾い、ゴミの中から食べ物をあさる生活。 しかし、ある朝、彼の生活は一変する・・・。 題名から、何かのリベンジをする話だとは想像つきましたが、決してかっこいいスカッとするような話ではありませんでした。 まず、復讐の元となった出来事の理由が、イマイチぱっとしません(^_^;。 まあ、彼の気持ちも、分からないことはないですが、これが、愛する妻や子供が理由もなく・・・というものだったら、悲しいヒーローものとして、見ているこちらもテンション上がるのですが(^_^; また、彼の行動も、決して洗練されたものではなく、計画性もなく、長年待ちに待っていた割には、行き当たりばったり的な感じがします。 ただ、このように、ぎこちない復讐をする男を見守っている間、ずっとドキドキしっぱなしでした。 妙にリアルで、妙に素人っぽいところが親近感を感じたせいでしょうか。 下手すると、返り討ちに遭いそうな、心許ないところが、不安にさせられたのでした。 無精ひげの頃の彼は、眼光鋭い風貌のように感じられたのですが、途中、髪やひげをきれいに整えた彼は、意外にも、見るからに普通の、むしろ気弱げな、ただの男で、その容姿には、ちょっとがっかりさせられたのですが、そんな彼が、時々、「ノーカントリー」のハビエル・バルデム のようにも見える時があって、はっとさせられました。