人のセックスを笑うな |
2007年 日本 ロマンス
<監督>井口奈己
<キャスト>永作博美 , 松山ケンイチ , 蒼井優 , 忍成修吾 , 市川実和子 , 藤田陽子
<ストーリー>
19歳の青年、磯貝みるめ(松山ケンイチ)が通う美術学校に、新しく赴任したリトグラフの講師、猪熊ユリ(永作博美)。ひょんな事から知り合いになったふたりだったが、ある日、みるめは、ユリに絵のモデルを頼まれる。彼女のアトリエに行ったみるめは、裸にされた上、関係を持ってしまう。その後、彼女がみるめよりも20も年上で、しかも結婚していることが分かって・・・。
<感想>
第41回文藝賞受賞、第132回芥川賞候補作となった山崎ナオコーラの同名小説が原作です。
本を読むのが好きなので、この本も気にはなっていたのですが、題名がコレでしょう?とうとう読まず終いでした。
そして、今度は映画化。これもやっぱり、題名がネックとなって、結局映画館で見ることなく、公開も終わってしまい、やっと、今回見ることが出来て、ヤレヤレです。
でも、映画を見ると、この題名からイメージしたような、困った話?!ではなく、意外と、ほんわかムード漂う、優しい映画で、これなら原作を先に読むんだった!!と、激しく後悔しました(”先に読む派”なので・・・)。
なるほど、19歳の男の子と、39歳の既婚女性とのロマンスは、センセーショナルなのですが、演じる永作博美は、可愛くて、とても38歳(実年齢)には見えないし、松山ケンイチは、大柄で、大人っぽい雰囲気(コートは、高校生っぽいけどね)なので、そんなに違和感はありません。姉、弟ぐらいな感じかな。原作でも、こんな感じのふたりなんでしょうかねぇ。
でも、見た目と、実際とは、大違いなので、このギャップを知らされた、みるめのショックの大きさは、痛々しくて、切なかったです。
でも、このふたりのナチュラルさは、すごいですね〜〜。セリフとか、決まってなかったのでしょうか。とっても自然で、恋人同士のいちゃいちゃする感じが良く出ていて、微笑ましくて、ニヤニヤしてしまいましたよ〜〜(^^)。
それにしても、彼女は、どういう人なんでしょうねぇ。元々、あんな人で、旦那さんも、そんな彼女をありのまま、包み込んでくれていたのでしょうか。謎です・・・。
それから、みるめのことを好きな、えんちゃんの微妙な行動も、なかなかに切なかったです。こんなに好きなのに、相手に伝わらない切なさ・・・。ベッドの上で、暴れちゃう気持、分かります(^^)。
そして、そんな彼女に、恋してる彼のことも・・・。そこらへんの切なさは、ちょっと「ハチミツとクローバー」を思いだしてしまいました(^^)。
キャストが、それぞれ適役で、とてもよかったです。
特に、松山ケンイチ君は、なかなかよろしいですね〜〜。とても母性本能をくすぐられましたです、ハイ(^^)。(2008,11,07)
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