ブリング・ミー・ホーム　尋ね人　　　　　　 ２０１９年　韓国（BRING ME HOME） サスペンス・犯罪　　　　 ＜監督＞キム・スンウ ＜キャスト＞イ・ヨンエ, ユ・ジェミョン , イ・ウォングン, パク・ヘジュン ＜ストーリー＞ ６年前に７才の息子が行方不明になり、それ以来息子の捜索に明け暮れるジョンヨン（イ・ヨンエ）。ある日、郊外の釣り場に、似た男の子がいるという情報を得て、一人その場所に向かうのだが・・・。 ＜感想＞ 韓国ドラマ「宮廷女官　チャングムの誓い」で主演を務めたイ・ヨンエが「親切なクムジャさん」以来１４年ぶりに映画に出演した作品だそうです。 と言うことで、私が彼女を見るのも１４年ぶりぐらいってことで、やっぱりそれなりに歳を重ねたイ・ヨンエさんがそこにいました。 彼女の役柄は、いなくなった子供を６年間探し続ける母親です。 しかも、途中でさらなる不幸が襲うので、彼女が笑顔を見せることはなく、映像も寒々としているので、見ていて辛くて、ずっと体を硬くして見ていました。 子供を監禁している釣り場の人達、そして、彼らとつるむ警官。 なんともうさんくさくて、人間性を感じられません。 しかも、その子供の行く末が悲惨なことが胸をつきました。かわいそうすぎる(T_T)。 そのまま陰湿なホラー映画になりそうな恐ろしさでした。 イ・ヨンエは、劇中ほとんど笑顔を封印し、疲れたようなメークなので、老けて見えるのは仕方がないところなのですが、ふとした瞬間に、やはり美しい人だなと思わせるショットもありました。 そして、子供を探す狂気すれすれの母親を渾身の演技、しかも、激しいアクションもあるので、大丈夫？と心配になることもあるほどの力演でした。 どこまでも辛くて辛い映画でした(T_T)。 それでも、ラストの彼女は、何かを吹っ切ったような明るい表情も見えて少し救われました。 韓国では子供の行方不明事件がこんなに多いのか？と驚きましたが、調べてみると日本でも毎年１０００人ほどの子供が行方不明になっているらしいです。 親の気持ちを思うと、胸が痛みます。 (2021,04,12)