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ミケランジェロの暗号      


2010年 オーストリア (MY BEST ENEMY)
サスペンス・ミステリー   

<監督>ヴォルフガング・ムルンベルガー
<キャスト>モーリッツ・ブライブトロイ , ゲオルク・フリードリヒ , メラーブ・ニニッゼ ,

<ストーリー>
1938年、オーストリアのウィーン。画廊を営む富豪カウフマン一家は、ユダヤ人であるが故に、スイスに亡命しようとしていた。しかし、かつての使用人ルディ(ゲオルク・フリードリヒ)に裏切られ、収容所送りになる。ナチスは、一族が所有していたはずのミケランジェロの素描を探すのだが・・・。

<感想>
ナチス時代のユダヤ人一家の受難を描いていますが、悲惨さはあまりなく、むしろ、ミケランジェロの作品を巡る騒動をコミカルに描いているので、気楽に見ることが出来ました。

それでも前半は、ナチスの力の増大によって、ユダヤ人は家を追われ、恋人と別れ、収容所に送られる・・・といったような、ユダヤ人の迫害話が続きます。
家族のようにしてきた非ユダヤ系の元使用人が、彼らを裏切るところは、いかにも残念なシーンなのですが、 この当時、”反ユダヤ”をすり込まれ、洗脳された人々の多くは、こうして隣人を裏切り、報償を受け取っていたのでしょう。

しかし後半、そこに、ミケランジェロの作品が絡んでくると、徐々に、コミカルな面が強調されていきました。
ヴィクトルと、ルディの二人が乗った飛行機が墜落した後のドタバタは、まるで吉本喜劇のようでした(*^o^*)。

題名には、「暗号」の文字が入っていますが、これは少々映画の内容のニュアンスとは違っていて、どちらかというと、”謎解き”ですね。
ラストに至るまでには、その謎もおおかた分かってしまうので、なんだかワクワクしながらラストを迎えることが出来ました。(2015,07,20)



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