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湖のほとりで |
2007年 イタリア
ミステリー・スリラー
<監督>アンドレア・モライヨーリ
<キャスト>トニ・セルヴィッロ , ヴァレリア・ゴリノ
<ストーリー>
北イタリアの、小さな村の湖のほとりで、少女、アンナ(アレッシア・ピオヴァン)の死体が発見された。呼び出された刑事サンツィオ(トニ・セルヴィッロ)は、彼女の周辺の人間に、聞き込みをはじめるが、のどかな村の人々の中にある、複雑な問題が、垣間見えてくる・・・。
<感想>
ミステリーですが、題名のイメージ通り、静かな作品でした。
道を歩いている人をほとんど見かけないぐらいの小さな村で起こった殺人事件。
容疑者は、直前に、女の子を連れ去った男なのか、
それとも少女の恋人なのか・・・??
調べが進むほどに、それぞれの家族には、それぞれの秘密が隠されていて・・・。
普通に生活しているように見える人でも、
心の中には、何かしらの秘密を抱え、それに苦悩している・・・。
まあ、誰にだって、多かれ少なかれ、悩みがあるわけですが、
それが、この事件によって表にさらされ、人間の弱さが浮き上がってきます。
特に、映画の中に出てきた、障害を持つ親の話は、辛くて、涙が出ました。
どうすることも出来ずに、ただひたすら追い詰められる両親。
こんな状況に立たされたら、人は、いったいどうすればいいのか。
辛いです。
なんだかしんみりしてしまう話でしたが、ラストは、ほっと出来るシーンで終わっています。
ミステリーですが、人間ドラマとしてみる方が正解かも。
途中気になったのは、挿入される音楽。
美しい映像にそぐわない耳障りな音楽は、
人々の心のきしみを表していたのかもしれないけど、イラッとさせられました。(2010,09,09)
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