マリー・アントワネット |
2006年 アメリカ 伝記
<監督>ソフィア・コッポラ
<キャスト> キルステン・ダンスト , ジェイソン・シュワルツマン , ジュディ・デイヴィス , アーシア・アルジェント , スティーヴ・クーガン , マリアンヌ・フェイスフル , ローズ・バーン , トム・ハーディ , ジェイミー・ドーナン
<ストーリー>
1769年、14歳のオーストリア皇女マリー・アントワネット(キルステン・ダンスト)は、15歳のフランス王太子、ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)のもとへ嫁ぐことになった。王太子妃となったマリーは、ヴェルサイユ宮殿での窮屈な結婚生活を紛らわせるために、贅沢三昧な生活にはまりこんでゆく・・・。
<感想>
贅沢三昧をして、民衆を苦しめ、「パンがなければお菓子を食べればいい」と言ったとまで噂されるマリー・アントワネット。
そんな悪評高いマリーですが、一方、華やかさの象徴であるヴェルサイユ宮殿には、女性なら誰でも、あこがれがあるのではないでしょうか(^^)。
そんなマリーの生活を私たち庶民の目線にまで押し下げて描いてくれたのが、この映画です。
もし私がマリーならと、彼女に感情移入をしやすくさせたのが、主演のキルステン・ダンストの功績でしょうか。だって、彼女って、美人でもないし、高貴さもない普通の女の子って感じです。彼女を通して、私は、すっかりマリー・アントワネットに成りきりました(^^)。
14歳で、全ての衣装をフランスのものに変えさせられて、誰も知った人のいないヴェルサイユに向かう彼女の心境。夫となるルイとの出会い。結婚式や、初夜や、朝の支度のちょっと滑稽な儀式。人々の悪口、陰口。そして、妊娠を待たれるプレッシャー。そんなこんなの女の子の気持ち、女性なら、きっと共感できると思います。
そして、それらに耐えることを贅沢をすることで紛らわすマリーの、豪華絢爛な日々。
見事に綺麗で、おいしそうなお菓子やケーキ。可愛らしい靴。手触りのいい服地。スリリングな仮面舞踏会。そして、素敵な男性〜〜(^^)。う〜〜ん、やってみたいことばかりだわ〜〜(^^)。そんな素敵な生活を疑似体験した私は、もう、満足満足です。これって、男性には、理解できなことかもしれませんね〜。
マリーの一番の悩みは、夫が彼女に興味を示さなかったこと。でも、考えてみれば、14歳と15歳ですからねぇ。やっぱり時間が必要だったのかもしれません。
そして、民衆の蜂起で、捕らえられたマリーは、ヴェルサイユからも、私からも、去ってゆくのでした・・・。
ルイ・オーギュスト役のジェイソン・シュワルツマンは、「奥様は魔女」で、ダーリンのマネージャー役を演じて、そのコミカルな演技が印象深かったです。また、彼は、監督のソフィア・コッポラの従兄弟だそうで、コッポラファミリーは、相変わらず結びつきが強いですね〜。(2007,01,23)
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